1.人間じゃない…?
《世界に属さぬものが発生しました》
「んぎゃあ。んぎゃあ」
は?
なにあの神(仮)
てかここどこ?
…森だな。完っ全に森なんだが。俺服着てなくね?とゆーかさっきがっつり鳴き声あげてたし赤ちゃんじゃね?
ざっけんな!あんの神。死んだと思ったら変なとこにいるし、変なとこに来たと思ったら素っ裸の赤ちゃんになって森に放り出されてるし。
ふーっふーっ
…散々だなぁ、俺
俺、結構上手くやってたと思うんだけどなぁ。前世では結構みんなに好かれてたと思うし。
てか俺今ここに1人だよね。んでここ森っぽいよね。…今襲われたらヤバくね?
「んぎゃあ。んぎゃあ」
うん。泣くしかできん。本格的にヤバくね?
とりあえず仰向けじゃ何もできんな。とりあえずうつ伏せに何ないと。
ふっ。嘘だろ?ふ、く、ぐぅっ。うおっしゃ。やっとできたぁ。
寝返りもなかなかできないとかこんなんで生きていけるかな…
「グルウッ」
はぁぁ何で今⁉︎あれオオカミだよな?
生まれてから数分で人生の危機とかざっけんなよ
っ飛びかかってきたしっ
「きゅーん」
いっったくない?へ?何でコイツのが痛そうなの?意味わからないんだけど…
「グルルルルル」
と、とりあえずコイツを何とかしないと。逃げるか?イヤ、寝返りがやっとの赤ちゃんが走れるわけないな。撃退するか?もうこれしかないか、逃してくれなそうだし。でもどうやれば…
「ガウッ」
んーもうどうにでもなれーー
とりあえず泣く!ギャン泣く!
「ぅぅうぎゃゃゃゃーー」
恥を捨ててギャン泣きする。ジタバタする。パカパカ殴る。
「キャンキャンキャインっ…」
「おぎゃ-?」
…何でコイツ静かになったんだ?
ペチペチペチ
手のひらでオオカミの顔を叩いてみる。
死んでる…のか?
なんで?たかが赤ちゃんのパンチだぞ?普通オオカミを赤ちゃんのパンチで殺せるか?
いや、いやいやいや。あり得ないでしょ。もし今襲ってきたのが元々弱い個体で、さらになんかしらの理由で弱っていたとしても、オオカミより赤ちゃんの方が強いなんてあり得るわけない。
ま、まあオオカミについてはおいといて、腹減った。
赤ちゃんだもんなぁ。さっきめっちゃ泣きじゃくったし、でもさぁ周り、木しかないんだよねぇ。
チラッ
さっき俺が殺したっぽいオオカミ。アレ、食った方がいいかなぁ?森だし動物以外にお腹膨れるものってなると植物とかだけど噛める気しないしなぁ。
俺は今なにをしようとしているのかというと、今目の前にあるオオカミの死体の血を飲もうとしてます。なんでこんなことをしようと思ったのかというと、なんか前にテレビかなんかで母乳の元は血液だ的なことを言ってたのを思い出したからです。ほんとかどうか知らんけど、
んーーーー…
よし!決めた!コイツの血、飲む!
だって腹減ったし、もし食べれる草があったとしても、お腹膨れるかわからんし、もし食べれるのがこの森にあったとして見つける前に餓死しちまったら意味ないしさ。
すぅ。ふー。よし!心の準備なんてカケラも出来てないけど。
オオカミの体にところどころついている傷の中の大きめの傷跡を少し広げる。すると血がでてきた。
ペロッ
ま、ずくない?なにこれ。確かに血の味、なんだけど、じんわり甘味があって、そこにちょっとしょっぱさがある。うまい。
なんでこんなに血がうまいんだ?腹が減ってるから?でも何日も食べられなかったわけじゃないし、俺の味覚がおかしいのか?
…さっきから考えないようにしてたけど俺さっきこのオオカミを殺したよな。これは間違いない、はず。その時、手足を振り回しただけでコイツを殺した。さっきは腹が減ってまともに考えてなかったけど明らかにおおかしいよな。
俺は怪力なのか?あの力が俺の力なら、
俺は人間なのか?
《
へ?
《『適応』を使用しますか?5秒以内に選択しなければ記録は破棄となります。5》
は?へ?スキルとかあんの⁉︎
《4》
答えてくんないのか!えっとないとびじょんって暗視とかだよね。
《3》
『牙撃』と『爪撃』はそのまんまだよな。
《2》
あーもう時間なさすがだろえーと後は
《1》
え!あ、使用します!
《『適応』を使用して種族特性『
《取得技能が3つを超えたため進化が可能です。
進化可能な種族が複数あります。
1.子鬼 《スモールオーガ》 2.
ファ⁈
俺、なにその種族!人間じゃないの⁉︎
鬼だけどスローライフを送りたいっ! ルカ @Ruka351
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。鬼だけどスローライフを送りたいっ!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます