鬼だけどスローライフを送りたいっ!
ルカ
0.来世に向けて
「はやとー!ちょっとここ教えてくんない?」
「んー?ここはね…」
3年生の1月下旬。
「っな感じで解くといいよ。」
「まじありがと隼人。俺、明後日入試なんだ。」
「おぉ。がんばれよ」
大学の入試も終わり、後は結果を待つばかり。だが、彼の学力ならば落ちることはないだろう。
「んじゃ帰るか、」
「そーだな。行くか」
彼は、友人と帰っている時に
「──でさぁ」
「まじか、やばく、ね?」
キィィ
亡くなった。
(痛い。熱い。死にたくないっ)
「おーいおきてー!」
「!?」
「お、起きた起きた」
「?お前は、誰だ。ここは、どこだ?」
彼は死んだ。それは間違いない。
だが、
「ここは世界の
「え?え?なん、で俺はこんなトコに?」
「あー。それはねー」
「?」
「ゴメンナサイ。事故でこうなりました。」
「…俺が事故で死んだからってことですか?」
「いや、君はもともと天国行きだったんだけど、ボクの配下の天使が魂をここに落としちゃったんだよね。」
「は?え?じゃあ俺は天国に行けないんですか?てか天国ってあったんですか?」
「天国はあるよ。でも、死んでから時間がたっちゃったから、もう天国には─」
天使たちのミスにより、天国にいけなくなってしまったのだ。
「─って言うことで、天国に行くには、もう一度人生を歩まないといけないの。」
「え、あぁ、はい…?」
「そんじゃいってらっしゃーい」
「へ?」
そうして、彼は第二の人生を歩むことになるのだった。
「あ、生まれ変わんなきゃいけないんだっけ。記憶消してないから転生判定になっちゃうかな…ま、今言っても仕方ないか!」
「んぎゃあ。んぎゃあ。」
そうして、とある世界に新たな『鬼』が生まれた。
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