第2話 アイデンティティーの死
「いや、実際死ぬわけじゃ無いから問題ないだろ」
と、いえてしまう方は、 恐れ多くも本当に芸術家なのかと、疑ってしまいたくなるほど想像力に乏しい方だな。と言わざるを得ませんな。
筆を折った時点で、 貴方が作家だとしたら、作家の貴方は死んだのです。
アイデンティティーの上では、貴方は死ぬのですよ。
誤解を生む前に釘を刺しておきたいのは、 私は、カムバックされて、今も一生懸命書いてらっしゃる方を批判したいのではないのです。
ただ!
その方々も、一度自分は死んだのだと思って一層励んでいただきたいのですよね。
偉そうですか?『偉そう』じゃ無いんですね。実際『偉い』んですよ。
私はまだ、死んではいないので。
「 アイデンティティーの死なんて、現実の死に比べれば何でもないだろ」
と思われますか?
どうでしょうね。私は、アイデンティティーの死の方が遙かに残酷だと思いますけど。
というのは、 皆さんの、生きる上での一番の原動力ってなんですか?
まあ……これは人それぞれだとは思いますが、よく考えてください。
好きな人に認めて貰っているとき。
↑これじゃないですか?
掘り下げて、好きな人って誰ですか?
好きか嫌いかは別にして、誰に好かれる必要がありますか?
人生の中で、一番多く一緒に居る人ですよね。
その人って誰ですか? 自分ですよね?
貴方は、自分より能力が高い人が沢山居るからとか、
そんなつまらない理由で自分のアイデンティティーを殺すようなやつと、これから50年以上一緒に居て楽しいですか?
しかも、すぐやめる奴って言うのは、 やめ癖がつくから、なんでもすぐやめるんです!
言い方わるいの認めますけど、すぐ辞めた奴って仕事も長続きしないんじゃないですか?!
どうよ!反論できるか辞めた奴!
……どうですか?辞めたから反論する機会すら与えられないのですよ。
アイデンティティーの死とは、生殺しということなんですよ。
辞める人は、自分の作品がつまらないから辞めるんじゃ無いんです。
やめ癖がついてるから、 辞める理由を常に探しながら物作ってるから、つまらないんですよ!!
へへん言ってやったぜ。
だからね、 辞めるって簡単に言って欲しくないんです。
それって、「 明日死ぬ」 って言ってるのと同じですよ? それってつまり、メンヘラじゃないですか。
辞めると言った貴方が、14歳以下のキッズなら許します。 駄目な大人を沢山見て学んで下さい。
成人されてる方は、物書きなら自分の言葉に責任を持って頂きたい。
だって、辞めるのって簡単じゃないですか。
死ぬのだって簡単ですよ?生きるよりかは。
簡単なことしか出来ない人というのは、その程度の方なのですよ。
あ、カートや、シドや、イアンや、尾崎や、hideを、批判してるわけじゃ無いんです。
彼らは『生ききった』んです!
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