【番外編】Ground World Online ~世界に轟く吸血鬼の怨嗟~
半目真鱈
大月神話
大月神話において虚無より生まれ出でた太陽が栄華を誇っていた時代に幕引きとして表れた月陰神、この二柱は永劫分かり合えぬ存在であり敵同士であった。太陽神は生ある者を祝福し永劫の発展を約束する善神であるのに対して、月陰神は永劫の発展を否定し最後を与えその生を醜いと断定し眠るような最後を与える悪神…大月神話ではこの二柱の闘争と月陰の末路を描いた神話である。
第一章 太陽神降臨
この世界にまだ何物も存在しえぬ時代、後の世で無の時代と呼ばれて長い暗黒と輝煌が混沌と混じり合い生もと死の螺旋すら無く、虚無神が台頭していた時代の最後に虚無神は自分を否定した。虚無とは存在しえぬことだけれど私は生きている。
そんな虚無が否定して生まれた存在こそが太陽神であり、彼が生まれた時より世界に生が生まれ、熱が生まれ、世界は永劫とも言える長い時間の全てに置いて繫栄していた。
第ニ章 月陰神降臨
生を生み出し繫栄し永劫の発展を続けていた世界にある時矛盾が発生した。それは生を持つ者は何時しか死んでいくが、世界には未だ嘗て死が存在しえなかった。それを認識した虚無神の遺骸の片割れより生まれ出でた太陽神の、もう半分の片割れより生まれ出でた月陰神は生の末路を死と謳い、太陽神に消され、隠され、殺されていた死に生をを超越するために最後を作り出した
第三章 永劫闘争編
生と死が混じり合い混沌が生まれ、太陽と月陰の闘争により世界は死にながら生きて、生きながらに死んでいった。それから太陽と月陰は争い憎み殺し合った。生と死であり互いに譲れぬ概念を掛けたが、最後に訪れる死を心底憎んだ太陽神が月陰神を降し、月陰の概念を堕とし込んで、生きた後に死んだ者は、眠る様に終わる定めから永劫輪廻の輪に囚われ、人は全て死んだ後に再び生を得る。正に永劫輪廻の苦しみたる無間地獄に堕ちる事になった。
【番外編】Ground World Online ~世界に轟く吸血鬼の怨嗟~ 半目真鱈 @yugudorasiru
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。【番外編】Ground World Online ~世界に轟く吸血鬼の怨嗟~の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます