或る双子にまつわる決斗
理霊・Fletcher
或る双子にまつわる決斗
その双子娘たちは顔つきも背丈もそっくりでした。真っ先に異なる所と言えば、肌と髪の色だけです。片や白髪色白、片や黒髪色黒。それで区別はつくのですがそれ以外が全くそっくりなものですから会う人会う人皆こぞって妖精の類にでも遭ったような顔つきをしていました。かくいう私も小学生の時、彼女達に初めて会ったのだが別の世界からやって来たのではないかと思ったほどでした。実際、彼女達は実に不思議な雰囲気をたたえていました。打ち合わせを一切する事無く、阿吽の呼吸で何でも行動するのです。勉強において分かる所も分からない所も同じなのですから、テストの点は正答も誤答も含めて常に一緒。運動においても、二遊間を守らせれば鉄壁。センターバックやボランチを任せれば完璧な連携。テニスにしろバドミントンにしろダブルスを組ませれば最強無敵。何故だかは分かりませんが、彼女達は一つの意識を共有している様でした。私は彼女達の振舞いを双子間のテレパスを仮定する事で納得する事にしました。
それは私が辻斬りに適した通りを
幸いにも双子娘も私も
それにしても、いくら
これで
随分業を煮やしていたのでしょう、双子娘がとうとう自称
或る双子にまつわる決斗 理霊・Fletcher @Riryo6Fletcher
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