嫉妬という魔物
今日も今日とて閲覧数とにらめっこ。どうしてアイツはあんなに伸びてるのに、私は全然伸びてないんだァ~~~~!!??!?
ごきげんよう。鳥羽です。みなさま、命があったようでなにより。
さて、のっけから重量級の"感情"を出してまいりました。今回はこの感情、「嫉妬」と向き合っていきます。
といっても、これは鳥羽ミワ個人の主観的な分析であって、専門家の見解ではありません。万が一これを読んで心がグラついてしまったら、きちんとカウンセラーさんなどの専門家を頼ってくださいネ。
さて。とにもかくにも、嫉妬とは厄介な心の機能です。うまくやればやる気のエンジンになる一方、暴走すればあっという間に身を滅ぼしてしまいます。
ではまず、嫉妬とはそもそもなんなのか? から、鳥羽の心の動きについて考察していきましょう。
何事も、どういうものなのか理解しておかないと、対処のしようもありませんからね。
嫉妬をざっくり言うと、冒頭の"感情"のように思っちゃって~……という感じではないでしょうか。
つまり、自分よりも「優れている」人に対して、私より評価されててうらやましい! なんであいつはあんなに評価されているんだ! と思ってしまう。
賢明な読者の方々はお気づきでしょう。ここで「なんで」という疑問が生じてしまっていることを。
つまり、嫉妬とは「比較」と「無理解」なのかも。比較は、自分と他者を比べてしまうこと。では無理解は何かと言えば、それは「どうしてその人はそんなに優れているのか」「自分は今、どういう立ち位置にいるのか」ということへの無理解なのかも。
もちろん、理由が明確で、自分の立ち位置が分かっている「嫉妬」もあるでしょう。たとえば、学歴コンプレックスとか。
でもそれだって、「本当だったら自分もあれだけできるのに!」「あいつは環境に恵まれているからだ!」「自分は頭が悪いから、こういう結果になったんだ……」という理由がついてくることも多いでしょう。そして前述の理由は、同じ状況と条件を、完全に再現することは不可能な要素です。
話を戻しましょう。創作上の嫉妬は(私の場合はネ)「なんであいつはあんなに読まれて/評価されているんだ!」と七転八倒大暴れする、という形で現れます。
つまり! 以下の三つの点を、理解していないのです。
・どうしてその作品が評価されているのか?
・私の作品のどこが評価されている/されていないのか?
・その作品と私の作品の差異は何か?
さあ、比べてみよう!
……とは、簡単にいかないものです。実は、ちゃんと比較するって、難しい!
これは私の実話なのですが(共感性羞恥注意)、とあるチャットルームで閲覧数と評価が伸びないことを愚痴ったことがあります。
そこで閲覧数を見せたら、「自分はこれだけ読まれてる」と、超超超閲覧数と評価が伸びている作品を貼られました。桁が三つくらい違いました。
もちろん卑屈になっている人間の前でそんな自慢話をするバカタレは、箪笥の角で小指を折ってしまえという話ですが(過激でゴメンネ!)。実はそもそも、そのバカタレと私の条件は、全然違うのです。
ジャンルが違った。読者層が違った。作品のトーンが違った。
ちなみに科学的な比較・対照は、基本的に条件を整えた上で行います。条件や環境のうち「比べたいところ」以外をできるだけ同じにして、そうすることでやっと「比べること」が可能になります。
つまり賢明な読者の方々は、再びお察しのことでしょう。
せめて、以下の共通点があって、やっと「比較」ができるのです。
・ジャンルが同じ(ないしは似ている)
・読者層が同じ(ないしは似ている)
・作品の雰囲気が同じ(ないしは似ている)
こうです。
つまりこれがかすりもしなければ、比べる意味すらないのです。無駄に心のエネルギーを消費して気炎を上げて、インターネットの炎をも引き寄せようとしているだけ。む、虚し……! 危ない……!!!
ここまで似ている作品を比較すると、まあ、出てくるわ出てくるわ自分の至らない点が。構成が雑! 文章が下手! キャラクターがうっす! 第二の敵、卑屈。
だけどそこに嫉妬の霊圧は、薄いのです。
どうやっても、嫉妬の炎はくすぶってしまうとは思います。だけどこうして弱らせて、「そうかそうか、お前はそういう奴なんだな」と高みの見物をする、くらいにはできるはずです。こうして嫉妬をヨワヨワにして、自分を労わる隙を作り、インターネットから離れてHPとMPを回復させましょう。散歩中の犬を見にいく、おいしいものを食べるなどするといい。
こうして嫉妬という対外的な要素の強い敵から、それより幾分内面的な敵である、卑屈が相手になりました。
卑屈はかなりの大敵ですが、こんな奴がよォ~~~~!!! という他人をsageる暴言より、炎上リスクは低いです。人生がインターネットなのでこういう考え方をしますが、卑屈の方がなんぼかリスクは低いです。それに、嫉妬を倒せたのだから、卑屈を倒せばいいのです。
オイオイこのネーチャンは無理を言いやがってよォ! Exactly(指パッチン)。
だけど、これで理論上は嫉妬を倒せるようになったのです。ならば、卑屈を倒す理論を構築すれば、この闇からは逃れられる、かも!?
というわけで、待て次回! 卑屈の倒し方。
やってみたかったんですよね、次回予告。では。
お創作ネガティブ解体新書 鳥羽ミワ @attackTOBA
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