続きが読みたいと途中から欲望が溢れてくる作品でした。どうもおかしな支配人に、何やらひとくせふたくせありそうな従業員たち。そんな彼らに翻弄されながらも、心の澱が取れていく。温かな気持ちと不思議な気持ちを共に味わえる良作です。美しい筆致の作者様が紡ぎ出すひと昔ふた昔古い時代の風情もたまらない。続編を読みたい、そう素直に感じる作品です。