第10話 邂逅
俺は展望台へと向かうため、海岸沿いの道をママチャリが出せる最大速度で疾走していた。
耳を澄ませば聞こえるはずの波の音も、今は呼吸と心音に打ち消される。
肉体的な疲れより、咲との再会への期待と不安で精神的な疲弊が大きかった。
正直、ここで自転車を漕ぐスピードを緩めてしまいたい。
ペダルを押す足の力を緩めようとした時、咲の笑顔が頭をよぎる。
「ダメだ。再開したら地面にでも倒れていいから、今は耐えろ」
そう、声に出すと太ももに拳を押し当て自転車の回転数を上げ、遠くに見える展望台を見つめる。
2006年8月15日
空との距離がほんの少しずつ縮まっていく。
これ以上、空とは距離を詰められなくなった瞬間、体が地球の重力から解放された感覚になる。
非日常的な体験だ。
俺は、いつもの公園でブランコを漕いでいた。
右側を見ると後ろ髪をなびかせてブランコを漕ぐ咲がいた。
俺は、ブランコを漕ぐのをやめ、足で地面の土を削り自分の体を静止させた。
「なぁ、咲」
咲が、こちらを見ながら足で地面を削りブランコを止める。
「創君、どうしたの?」
「咲はさ、仲のいい女の子以外で、遊ぶ人はいる?」
「いきなりどうしたの?うーん」
彼女が額に手を乗せて記憶を手繰り寄せている間、脇から嫌な汗が流れていた。
なぜなら、この解答次第で俺は絶望的な気分になるかもしれないからだ。
「あっ」
ブランコシートから身を乗り出して彼女の顔を覗いた。
「同じ班の男の子とは学校でよく話すかな」
「そうなんだ…」
【仲いいの?】と聞くだけ。ただそれだけだが、言葉を発することに躊躇する。
「まあ、学校の休み時間に話すぐらいで、創君ほど仲良くないかな」
その言葉を聞いてほっと胸を撫でおろす。
最近ふと思うことがある。咲は、両親の留守を見計らってここに来ている。
密会がバレれば、こうして会うことは難しくなる。
そうなったら、今日みたいな日は来るのだろうか。
それだけじゃない、夏休みが終われば、別々の学校に通う俺達が遊べる時間は休日だけになる。
物理的な距離が開けばやがて咲との心の距離も開く。
咲が学校で別の男の子と仲良くなるかもしれない。
だとしたら、この時間は、その男の子に奪われていく。
今この瞬間を永遠に過ごしていたい。
俺は悲しいのか。
怒っているのか。
焦っているのか。
なんとも言えないこの感情になんて名前を付けたらいいのか。
「なぁ、俺達って夏休みが終わっても、ずっとここで遊べるのかな」
「たぶん、無理じゃないかな」
あっさりとした回答に拍子抜けする。そこは、【遊べると思う】と行って欲しかったな。
「公園で会うのが無理になっても、その時は別の方法を考えて会おうよ」
「創君!前に私に諦めるなって言ってくれたよね!」
彼女は満面の笑みで言った。
「何とかなるよ!」
俺も自然と笑顔になった。
「まぁ、何とかするよ!」
咲は髪留めを外して、手のひらに乗せて俺に見せた。
「そうだ、お星さまに願いを三回言えば叶うんだって」
「でも、流れ星ってすぐに消えちゃうから三回も願いを言えないよね?」
「そうだよ。でも、彗星は違うよ!」
「空にずっと残って輝くから、流れ星の代わりにお願い事しよう!」
「それだったらできるな!その彗星っていつ見られるの?」
「うーん、多分ずっと先かな…」
「だったら、夏休みが終わるまでには無理だな…」
「ねえ、創君。いつか星を一緒に見に行こうよ」
「もちろん!」
「私彗星見たら、他にもいろいろお願いするんだ!」
「何をお願いするの?」
「それは、秘密!」
彗星を一緒に見る約束をして半月後、彼女は俺の前から姿を消した。
彼女と会えなくなって初めて、俺が抱いていた言葉にできない感情の正体が分かった。
この感情の名前は、恋だ。
2013年4月1日
時刻は15時55分。
「あと、五分ならギリギリ間に合うぞ…」
体周辺の空気がなくなるぐらい、呼吸を繰り返す。
目に留まった空き地に自転車を置き、肩で息をしながら小高い丘の上にある展望台を見た。
残り5分の猶予を考慮して、ゆっくりと息を整えるように歩く。
百メートル程、歩くと展望台へと続く階段が見えた。
一段目に足をかけ、二段、三段と進む。
手に収まるほど小さかった展望台が次第に大きくなっていく。
思い返せば彼女と過ごしたのはたった一カ月だ。
俺はあの日々を一言では表せないけど、彼女にとってはたった一言かもしれない。
彼女は来ているのだろうか。
一抹の不安が頭をよぎる。
いや、結果がどうであれ今は待ち合わせ場所に行くだけだ。
そう自分に言い聞かせ、歩みを進めた。
階段を登りきると、コンクリートの壁が展望台を囲むように立っている。
塀は俺の肩ぐらいの高さで、人が二人通れるほどの隙間が空いている。
おそらくここが入り口だ。
スマホを見るとちょうど16時になった。
気が付くと日は沈みかけ、空は薄暗くなっていた。
灯台の明かりが周囲を照らしている。
心臓がバクバクと音を立てる。手のひらに嫌な汗がにじみ出る。
地面に落ちた視線を展望台に向け、俺は決意を固め展望台の入り口へと足を踏み入れた。
俺は展望台の敷地内にいるはずの咲を探した。
敷地は縦、横30mぐらいの広さのため数十秒で決着がつく。
大きな声で彼女の名前を呼び、彼女を探した。
そこには……
誰もいなかった。
聞こえるはずの彼女の声は風の音に代わっていた。
やっぱりそうだよな…
昔の約束なんて覚えているわけないよな
【そんなことあった?】
彼女にとって、あの夏の思い出はたった一言だった。
ただそれだけ。
それから一時間近く俺は咲を待った。
それでも、彼女は来なかった。
ここまで、やったらもう思い残すことはないよな。
自然と悲しみも怒りの感情もなかった。
ただ、ここにはもう居たくないから早く帰ろう。
そう思い、重い足を動かした。
その時。
遠くの空で何かが光っていることに気が付いた。
「あれは…」
「アンドレアス彗星だよ」
「数十年かに一度、遠くの空からはるばるやってきて来て、こうして夜空で輝く」
「2013年4月1日が最も輝く日なんだ」
少女、いや女性といった方が適切だろうか。風の音は、優しい透き通った声に変った。初めて聞く声だが、俺はこの声の持ち主が誰か知っている。
「咲、遅刻だよ」
「待たせてごめんね」
隣には立花 咲が立っていた。
背丈は以前会った時よりも少し伸びただろうか。
当時は、俺が咲のことを少し見上げていたが、今では、咲が俺を見上げている。
耳から顎にかけてくっきりと浮かぶ綺麗な輪郭、鼻筋は通っており、大きく開く優しい目。
元から顔は整っていると思っていたが、約七年という月日が彼女の美しさに磨きをかけた。
じっくり観察している場合ではない。
彼女に聞きたいことはたくさんあるのだ。
この数年間何をしていたのか。
ピアノは続けているか。
好きな人はできたのか。
話したいことが多すぎて何を話していいか分からない。
少しの沈黙であったが耐えかねた俺は、とりあえず思いついたことを言った。
「彗星ってこんなに綺麗なんだな」
「本では見たことがあったけど、私も本物は初めてだよ」
「あの時の約束が叶ったね」
「いきなりだけどさ、創君さ…」
「ん?何?」
「カッコよくなったね」
「そうか、普通だと思うぞ」
いきなり、褒められたから恥ずかしくなって、頭の後ろを手で触った。
「あっ!やっぱり!」
「どうしたんだ!」
「創君、照れると頭の後ろを手で触る癖治ってないね」
「やっぱり創君だ!」
彼女は、満面の笑みでそう言った。
俺の好きな笑顔だ。
いくら時が経っても、彼女の見た目が変わっても、俺は変わらず、彼女の笑顔が好きなのだ。
彼女の笑顔で緊張がほぐれたおかげか、少し冷静になれた。
時間はあるはずさ、一つ一つ聞いていこう。
「なぁ、俺達が最後に会った日から、咲に何があったのか教えてくれないか」
「うん、分かった」
「2006年8月26日、私達が最後に公園で会った日」
「その日、私は創君と8月31日に会う約束をした」
「【大切な話がある】って悲しそうな顔で言うから、心配したよ」
「8月31日に会う約束をしたのは、海外に引っ越すことを伝えたかったからなの」
「8月25日、私は、ピアノのコンサートで最優秀賞を取った」
「創君が私と初めて出会った時、落ち込んでいた私を励ましてくれた」
「その言葉に救われて、コンサートでは満足のいく演奏ができた」
「発表会の終了後、会場のホールで私が両親と記念写真を撮っていると、外国の方が近づいて来て、両親と話を始めた」
「どうやら、海外の有名音楽学校の関係者みたいで、えらく私の演奏を気に入ってくれたそうだ」
「関係者は私を音楽学校にスカウトしたいと言ってきた」
「実のところ、私には秘密で両親が音楽学校のオーディションに応募していたらしく、書類・ビデオ選考で入学がほぼ決まっていたらしい」
「だから、現地に関係者が来ていたの」
「入学の決め手が発表会だっただけで、ほぼ合格の話は、発表会より前に両親へ伝えられていた」
「そこから、両親は私に内緒でアメリカに移住する計画を進めていた」
「私が海外に行くことを知ったら、学校の友達と離れ離れになる」
「そしたら私は海外に行くことを拒否すると思っていたから、内緒にしていたらしい」
「私の両親はもともとプロの演奏者を目指していたんだけど、二人とも挫折して夢をあきらめたらしいの」
「だから、私にかかる期待はいつも重かった」
「そんな中で掴んだチャンス」
「プロの一線で活躍する演奏者を輩出する名門校に、絶対に行って欲しかったんだと思う」
「海外移住が伝えられた次の日の8月26日」
「このことを創君に打ち明けようと思っていたけど、別れを伝えるのが辛くて言い出せなかった」
「9月1日がアメリカへの出発日だったから、前日の8月31日に創君に会ってこのことを伝えようと思った」
「8月27日、私が家で創君へ渡す手紙を書いていた時、急遽、両親から出発が8月30日に早まることを伝えられたの」
「その時、私は焦った」
「だって、私と創君が唯一言葉を交わせるのはあの公園しかない」
「どこに住んでいるか、家の電話番号、お互いが何も知らなかった」
「このままだと、8月26日が最後の別れの日になってしまう」
「創君とこのまま会えなくなってしまうなんて絶対に嫌だ」
「私は、両親に出発の時刻をずらしてもらうように相談した」
「だけど…」
「両親は、私の提案を聞き入れてくれなかったの」
「それだけでなく、母は私が創君と会っていることに薄々感づいていたらしく、私のワガママが創君に起因していると確信すると、激怒した」
「私は、泣きながら部屋にこもった」
「【両親なんて信用しない。私一人で何とかする】そう決心した」
「ちょうど手に持っていた、書きかけの手紙を見てあることを思いついたの」
「そうだ、手紙を公園に残そう」
「手紙に再開の日付と場所を書いて公園に置いておけば、永別は避けられる」
「そう思った私はアイデアを実行に移した」
「8月29日、深夜」
「私は時計を確認し、アイデアを実行に移すべくベッドから起き上がった」
「8月29日の深夜を選んだ理由は、なるべく創君が来る直前で公園に手紙を置きたかった」
「公園に手紙をずっと置いていると、誰かにいたずらされたり、雨が降ったら手紙が読めなくなってしまうからね」
「私は、手紙、ゴミ袋、プラスチックの箱、テープ、マーガレットの種をリュックに入れ背負った」
「両親が眠る寝室の前の廊下を抜き足差し足で慎重に歩き、バレずに玄関から外に出た」
「生まれて初めて、深夜に外出した」
「すごく怖かった」
「当時の私にとっては深夜の道を一人で歩くことは命懸けだった」
「すれ違う人に怯えながら、走っていると公園についた」
「公園のベンチに、道具一式を置きアイデアの実行に取り掛かった」
「手紙は2枚ともほぼ同じ内容のものを用意した」
「1枚は木の近くのベンチの肘に貼り付けるため、もう一枚は保険として」
「最初に保険の1枚を公園に残した」
「この1枚は、ベンチとは違う場所でなおかつ本命がなくなってしまった時にも公園にずっと残るようにしておきたい」
「木の下に置いたり、どこかに貼り付けておいたらなくなってしまう」
「私は、トイレの用具入れからスコップを持ってくると、木の下に穴を掘った」
「プラスチックのケースに予備用の手紙を入れ、ケースをゴミ袋で包み、テープでぐるぐる巻きにした」
「堀った穴の8割を土で埋め、その上にマーガレットの種をまき、また土を埋めた」
「上手くいけば、マーガレットが咲き、その種がまた芽吹き、長期間花を咲かせるだろう」
「目印としては一番良いと思った」
「次に、私は公園のベンチの肘に手紙をつけることにした」
「本命の手紙には保険の一枚のありかを示した」
「そのまま書くと読んだ誰かに気づかれてしまうから」
「手紙に【もう一枚の手紙は公園の木の下に隠した。目印は君が持っている物だよ】と書くことで、創君にだけ分かるようにした」
「手紙の上部にテープをはり、ベンチの肘に貼り付けた」
「手紙の上部とベンチの肘がテープで固定され、後は、手紙の下部を肘に巻く様にテープで固定するだけだ」
「これで、創君とお別れしなくて済む」
「そう思い、私が最後のテープをつけようとした時、誰かに思い切り肩をつかまれた」
「そこには顔が怒りで赤く染まり、唇が固く結ばれた父がいた。」
「こんな父の表情は見たことがなかった」
「私が茫然としていると、父が手紙を破くのが見えた」
「私は、何とかして手紙を元に戻そうとしたのだけど、父は私の手を掴んで強引に、車へと押し込んだ」
「帰宅後、父と母の説教は朝まで続き、そのまま飛行機に乗るため空港へと向かうことになった」
「これが、創君が直面した謎の真相だよ」
推理は概ね正しかった。
原因を知ると咲がひどく悲しそうな顔をしていたことに納得がいった。
普通は移住計画の段階で、気持ちの整理をするものだが、咲にはその時間がなかった分、余計辛かったと思う。
そんな中でも、俺との再会を望み行動してくれたことを俺はうれしく思った。
その反面、咲が俺のことを嫌いになったからいなくなったんだ。そんな風に少しでも疑っていた自分が恥ずかしくなった。
「咲…あの時、気づいてあげられなくてごめんね」
「創君は何も悪くないよ。私が言い出すのが遅かったせい」
ふと思った。両親、いや、言ってしまえば毒親が今のこの状況を許すのだろうか気になった。
そもそも、今回の出来事の発端は、咲を苦しめた両親のせいだ。
結果、咲の才能を開花させるきっかけになったとしても、咲を悲しませたことは許せない。
「なぁ、ふと思ったんだが、咲の両親は俺との再会を許しているのか」
「数年前だったら許していないんじゃないかな」
「でも、あれから私も両親とちゃんと向き合ったよ」
「私の人生はあなた達の人生じゃないってね」
「何度も反発しあったけど、その結果、今では私のしたいこと尊重してくれるようになったよ」
「今日のことも両親には伝えてあって、今は祖母の家に泊まってるんだ」
海外移住、毒親、ピアノニストとしての鍛錬。
凡人の俺には想像もできない過酷な道を歩んできたと思う。
それでもこうやって俺に笑顔を見せてくれる咲は本当に強い子なんだと思う。
「俺さ、ずっと手紙の謎を解き続けたんだ」
「何年も何年も」
「だけど、何も分からない…何もできない…」
「そんな状況がもどかしかった」
「諦めようとして別の子と付き合おうとした時もあった」
「でも、ダメだった」
「どこに行っても、どんな話をしても」
「咲の笑顔を見るより、心が惹かれることなんてなかった」
「だから、君を笑顔にさせたい」
「その笑顔を他の誰よりも近くで見ていたい」
「君じゃなきゃダメなんだ」
「だから俺と付き合ってください」
咲は俺の目を見て話した。
「私もずっと同じ気持ちで創君と会えるのを待っていたよ」
「何年経ってもこの気持ちは変わることがなかった」
「他の子に創君を取られるなんて私耐えられないよ」
「でも、ごめんなさい」
その言葉を聞いた瞬間、膝から崩れ落ちそうになった。なんでだ。咲も同じ気持ちのはずなのに。
なんでだ。なんで…
俺は、何とか彼女の顔を見ながら冷静な顔をしようとしたが、顔が引きつって惨めな顔を晒す。
「俺じゃだめだったか…」
「違うよ、創君、昔言っていたよね」
「サッカーで全国に行くのが夢だって」
「だったら、今は私よりもその夢を叶えて」
「私は、創君が夢を叶えるまでずっと待っている」
「どこにもいかない」
「私も、創君が大好きだよ」
今まで押し殺していた感情があふれ出した。
あふれ出した感情は頬を伝い、地面へと落ちた。
泣いているのか俺。
泥だらけの袖で顔をふく。
両腕で咲を力強く抱き寄せる。
「分かった。必ず夢を叶えて見せる」
「うん、待っているよ」
それから、数分が経った。
こんなに時間が短く感じるのは初めてだ。
このまま、離れたくないがそうもいかない。
「俺は、明日の練習があるからそろそろ帰らないと」
「創君、帰りは一緒に帰ろうよ!」
「ああ、一緒に帰ろう!」
「あっ、それより大事なこと忘れてた」
「えっ、何?」
咲は、ポケットからスマホを取り出し、連絡先を見せた。
「連絡先交換しようよ!」
「あっ、そうか!一番大切なことを忘れていたな」
俺もスマホをポケットから取り出し、彼女の連絡先を登録する。
「連絡先交換しなかったら、また会えなくなるとこだったよ」
「危なかった!今度は、おじいちゃんとおばあちゃんの姿での再開になっちゃうね!」
彼女は、笑った。
あの時と変わらない笑顔で。
邂逅の花 @saikawa-kakeru
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