小学5年生の少年、柳永は学校の教室で朝の点呼を待つ。昨夜遅くまで練習したサッカーのせいか急激に襲って来た眠気と戦うなか、隣に座る幼馴染みの美玲に突っつかれ起こされるが、眠りに落ちてしまう。
次に自分の名前が呼ばれたとき、そこは違う教室で周りは自分より大きな男女。そして隣には成長した美玲がいた。
なぜか高校1年生になっている自分。そしてこうなることを知っている自分の彼女と名乗る外国の女性シャル。さらに過去の自分へと宛てられた50通にも及ぶ手紙。
なぜこのような事態に陥ったのか?今からこのまま1年間過ごすように言われるがその意味は?
外見は高校1年生だが、中身は小学5年生で自分がどういう人間なのか、今の人間関係も分からないことで動き出すこともあり、それは必ずしも善意ではなく……。
謎が多く散りばめられ、登場人物のセリフ、行動が見せるヒントの破片を集めながら読むと楽しめると思います。
まだまだ謎が多く、分からないことが多いですが真相は何なのか知りたくなる本作、一読してみませんか。