仕事終わりのおっさんのひとりごと

トオナミサア

第1話

「今日も疲れた」

仕事終わりにひとり呟く

なにが疲れたのかは自分でもよくわからない

口癖みたいなものだ


肉体的に疲れているのか、精神的に疲れているのか?

それほどの疲労感があるわけでもない

達成や解放感を感じるほどの刺激も無い


肉体的にそれほど苦しいわけでもなく、精神的にとても苦しいわけでもない

長年働いているのだ、慣れたものだ

大きなやりがいがあるわけでもない

大きな責任があるわけでもない

大きな失敗もなく大きな成功も無い


適度な成功と無難な失敗


小さな責任と生活する分には贅沢さえしなければ問題無い給与


いつも通りに働き、時間を金に変換する

どうせなら変換率は高い方が良いのだろうがそのレートを高める程頑張る理由もない



好意的に同僚もいればその逆もいる

人間皆から好かれることは難しい

全員から好かれているなんて人間今までの人生で一度も遭遇したことはない

良い人という理由で嫉妬されて嫌われたらもうどうしようもないだろう


まあ、大抵の場合は頭にどうでもとつく良い人どまりだ

全員から好かれているのでは無く嫌われていないだけ

つまりは興味を持たれていないということだ

人よっては幸せな環境かもしれないか


こんな場所でもさまざまな理由で仕事を頑張る人間もいる

大抵の目的は金だ

これは健在でとても良いと思う

中には会社に認められることが目的になっている人間もいる

正確には他人に認められることか

他に顕示欲や承認欲求を満たす場が無いのだろう

大抵私生活は寂しそうだ


環境を変える大きな理由もない

今の環境を続ける大きな理由もない

ただ惰性のような毎日を繰り返している


「戻りたい」

自然と口に出して言うが具体的に戻りたい瞬間が有るわけでもない

なんとなく昔に戻れたらどうなるだろうと夢想する程度


いまさら学生時代に戻っても堅苦しくて苦痛なだけだろう

酒も飲めなければ金も無い

自由度は今とは比べ物にならない

今から毎日決まった時間に学校に通えなど悪い冗談だ

おそらくすぐに飽きるだろう


ならなぜ飽きた職場には毎日通えるのだろうか?

不思議だ


今この瞬間仕事を辞めてもすぐ死ぬわけでもない

まあそのうち死ぬ程度で済むだろう


明日突然会社を休んでも自分が思っているほどまわりは困らないだろう

仕事なのだ、各々が適当にどうにかする

自分一人が居ないだけでどうにもならなくなるような会社怖くて所属していたくない


仕事終わりはおっさんを少し詩人にするようだ


何か毎回頭の中身が壮大な事になるが大抵すぐ忘れる


夢と希望

そんなものあっただろうか?

大きな挫折を味わっていれたならばこの環境でも違う感想が出ていたと思う




タイムカードきったから賢者モード終わり

何、この文章気持ち悪


飽きたので帰って飯食って風呂は入ってネットで適当に時間潰して寝る

ポケポケのフリーザー強すぎん?


・今日の晩のおかず

カレー風味の肉じゃが

納豆

ノンアルコールデー

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仕事終わりのおっさんのひとりごと トオナミサア @kakuyomtoona

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