スケールでっか!!!批評の挟む余地なし!
- ★★★ Excellent!!!
これは小説なのですが、研究量の分厚さにちょっとやそっとじゃ、批評は出来ないものを感じます。私も三国志演義の大ファンを自認していますが、この作者亜咲加奈さんと比較するのも烏滸がましいにも程があるとなってしまう。
三国志ファン的に例えて言うなら
「それがしを蛍とすれば、亜咲は月のようなものでしょう」(徐庶が自分と孔明の才を比較してした際のセリフ)。
「亜咲か◯◯か、そのうち一人を得給えば、おそらくは、天下は掌にあろう。亜咲の学識は、高いも低いもない。ただ、大略を得ておる。」(司馬徽が臥竜と鳳雛の人物評をした際のセリフ)
とでもなろうか。
研究量がハンパなく、また、よくこの漢字を出したな、というぐらい本格的。しかも、聞けば、この大作をスマホへのタッチペン入力で書き上げたと言うのだから、皆の者は平伏せよ!と言いたい。
三国志好きの私はこの高い山の頂に登ることができたが、正直、全員が全員踏破出来る山ではないと思う。
しかし!三国志演義好きを自認する者は、まずこの山を登攀して山頂からの景色を見てから、語るべきである。
羅貫中は、仮に三国志演義が未完で終わることになるなであれば、補筆を彼女に託したことであろうと思わず想像する作品のクオリティでした。