愛する心が美しすぎる主人公と最期になっても清らかだったヒロイン(間違いなくそう言える美しい方)とのプラトニックすぎる愛情関係は、一つの道へと続いた。彼女への想いから、彼は生き様まで変えるほど。最期に結ばれて本当によかった。
この小説は、愛と奇跡、そして主人公の努力と信念を描いた感動的な物語です。あなたも奇跡の瞬間に立ち会ってみませんか?
貞節に身を捧げることの意味がどれほどあるか、というのは欧州のような複雑な血縁状態の封建的宗教的国家体制では実のところ極めて重大な意味合いを持つ。特に各都市国家商業国家の規模が近接するイタリア半島諸国では致命的な意味合いを持っていた。面子の上でももちろん実際上の意味でも。そういうかなり史実的な意味合いを持った物語。幻想的であり史劇的でもあります。大変によろしいと思います。