ポッキーの日…?
うたた寝
第1話
「ポッキーの日だぞ」
「もう終わったよ(撮影日:11月12日)」
終わり
「……いやこら待て、話を終わらせるなっ!」
「いやだって終わったろうよ。ここからどう話を膨らませろと言うんだい?」
「尺ってもんがあんだよ! 尺ってもんが! 頑張れ! ほら頑張れ! ファイト!」
「丸投げかい……。大体、ポッキーの日だか勃起の日だか知らないが」
「止めろ。自然に下ネタぶち込んでくるな。BANされるぞ、BAN」
「勃起でも成立するだろ? 4本ピーン! ってしてればいいんだろ?」
「いやまぁ……、そう言われると、成立……しなくもないが……」
「じゃあいいじゃないか。もう勃起の日で」
「いや、ヤだろ。街中の女子たちが勃起の日で盛り上がってるの」
「……本音は?」
「…………ちょっと興奮する」
「キモ」
「いや待て。今のは誘導尋問だ。弁護士を要求する」
「少なくとも誘導はしていないと思うが」
「大体、女の子が『勃起』なんて言っちゃいけません!」
「……本音は?」
「…………ちょっと興奮する」
「キモ」
終わり
「……いやだから終わらすなっ!」
「こうして、女性の『勃起』という言葉に興奮する男の物語は幕を閉じたのであった。完」
「終わらすなって言ってんだろ! そして何だ! その色々物議を醸しそうな物語!」
「モデル、キミ」
「止めろ! 人を変態キャラに仕立てあげるな!」
「…………キャラ?」
「え? 何その全力キョトン顔? キャラだよね? キャラの話だよね? ……ねぇっ?」
「え、あー、うん……そーだね……」
「おい何で急に目を合わせなくなるんだ。何だその気の毒そうな目は」
「とりあえずBANされないようにモザイクをかけておくよ」
「モザイクカケルッテナニ……コエガヘーン!」
「声だけじゃないぞ。ほら、鏡」
「モザイクカカッテルー! モドシテー!」
「えー」
「エージャナイ!」
「まぁ、全文カタカナにするの面倒だから直すか」
「止めろ。裏事情をばらすな。あ、直った」
「ったく。文句ばっかうるさいな。で? ぼ、……ポッキーの日がどうしたって?」
「お前もう勃起の日で覚え始めてるだろ?」
「勃起の日がどうしたって?」
「せっかく言い直したのに元に戻すな。後お前はもうちょっと恥じらいを持て」
「この多様性の時代にキミこそずいぶんBANされそうなこと言うじゃないか」
「いや、多様性と人前で堂々と『勃起』って言うのは違うと思うんだけど……」
「まぁそこまで言うなら別に恥じらってもいいが」
「?」
「恥じらって『勃起』って言っている方が何か危なくないかい?」
「………………確かに」
「だろ?」
「いや違うわっ! 危うく論破されかけた! 『勃起』って言うなって言ってんだ!」
「『勃起』って生理現象なのに口に出すなっておかしくないかい?」
「うぐっ……!」
「受け手が邪な気持ちで『勃起』という言葉を受け取ったのをボクのせいにされてもねー」
「何だ? 何でだ? 何で俺が悪い感じになってるんだ? え? 俺が悪いのか? え?」
「キミあれだな? 性教育の授業とかで勃起するタイプだな?」
「何てことを言いだすんだ急にっ!」
「もしくは辞書でひたすらエッチな単語を調べて勃起するタイプだな」
「ナンテコトヲイイダスンダキュウニ」
「急に言葉弱くなったな。さては図星だな? やーい。勃起野郎、勃起野郎、勃起野郎」
「止めなさいっ! 女の子がはしたな……んっ? 何だこの音?」
「勃起野郎、ん? 音? ……あっ、」
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ポッキーの日…? うたた寝 @utatanenap
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