〈第7話〉惹かれる想い……

 9月13日白崎高校────10:00


 「佐々木君」

 次の授業までの休み時間、珍しく市川瑞希が俺の席まで来る。


 「?」

 瑞希に話しかけられるなど初めての事だったので、何事かと少し身構える。


 「どうした~、瑞希」

 俺が聞くより先に近くに居た勘九郎が瑞希に話しかける。


 「ちょうどいいわ、酒井、佐々木君、杉谷は今週掃除当番だから放課後さっさと帰らないでね」

 この学校の決まりなのか、このクラスに限った取り決めなのか、ここでは一週間に一回出席番号順の連番で掃除当番が回ってくる。


 「あぁ~、そうか今週掃除当番かぁ~……」

 そう言って杉谷が頭を抱え嫌そうにする。俺はこっちに転校して来て初めての掃除当番なのだが、やはりみんな帰っている中掃除で残るのは嫌なものだ。

 方や勘九郎は掃除当番が回ってきたことに嫌な顔一つしていなかった。

 勘九郎の性格からすると「順番が回ってきたんじゃけぇやるのは当たり前」という考えでいそうだ。

 そう思っているのなら勘九郎の考えは正しい。

 今まで放課後直帰なりできていたのは掃除当番で残ってくれていた生徒のおかげだ。


 「酒井は部活があるから逃げたとしても道場に呼びに行けば済むけど、佐々木君と杉谷はに・げ・る・な・よ」

 俺達に念押しして瑞希は去っていく。

 俺と杉谷は顔を見合わせ「はぁ~」とため息をつく。


 「まぁ、順番が回って来たんじゃったらしょうがないじゃろ。一週間頑張ろうや!」

 俺の思考を読んでるんじゃないかと思うくらい、俺が思い浮かべた言葉と同じようなことを勘九郎が言う。


 キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン


 時計の針が10:10を刺し授業開始のチャイムが鳴る。杉谷達3人はそれぞれの席へ戻っていき教師が教室に入ってくる。


 「起立」


 「気を付け」


 「礼」

 学級委員長の瑞希が教室中に聞こえる声量で号令を掛ける。

 そうか、なんで瑞希が掃除当番の事を言ってきたのか疑問だったが、俺が転校後間もないので掃除当番の事をわかってないと思って、学級委員長として言ってきたのかと勝手に納得をする。

 それにしても。この学校に来てもう2週間近く経つのか、早いものだ。なんだかんだ自分なりにクラスにも馴染んできているとは思う。

 転校してから2,3日の間は質問攻めを受け、男子生徒の顔と名前は大体覚えた。だが、女生徒だけは別だ、白愛の様に昼食を誘ってきたり、学級委員をやっている瑞希の様な目立つ女生徒は覚えやすいが、接点の少ない女生徒の事はまだ覚えてない子が多い。

 それこそ図書室での早苗の様に。

 転校生が女生徒にちやほやされるのは正直作り話しの世界だけだと思う。


 (現実はそんなに甘くないってことですよね……、ホント)

 そういえば、この学校はクラス替えがないと聞いた気がする。

 ということは、残りの1年半を同じ顔ぶれで過ごすことになる。

 そう考えると急いで覚える必要もないのか。

 あまり余計なことを考えていて授業を聞いてないと、教師から答えの指名を受け兼ねないので、今は授業に集中することにした。


~>゜~~


 9月13日白崎高校────放課後


 キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン


 HRが終わり放課後を告げるチャイムが鳴る、教室と廊下が帰宅する生徒、部活に向かう生徒で賑やかになる。

 いつもだったらここで帰れるのだが、今日から一週間は掃除当番で残らなければならない。

 瑞希からも「逃げるなよ」と念押し押された。

 もしここで恍けて帰ろうものなら次の日何を言われるかわからない。


 「それじゃ始めますか~」

 掃除当番の人数は男子3人、女子3人で回ってくるようで、俺達3人の他に女子が3人が残って掃除を始める。

 何から手を付けていいかわからない俺は、あたふたしつつ杉谷からの指示で後ろの壁際に机を動かし、まずは教卓側半分を空け箒と雑巾がけができるスペースを作る。

 女子2人が箒でゴミを集め、もう1人の女子が黒板けしを窓の外で叩き、残った俺達男子3人が床の雑巾がけをするという分担で掃除が進んでいく。

 教室の教卓側半分の掃除が終わると、今度は教卓側半分に机と椅子を動かし後ろのスペースを作りそこを掃き掃除と雑巾で床の拭き掃除をする。


 「どう?終わりそう?」

 様子を見ていたのか、瑞希が教室に入ってきて黒板の掃除をしている女生徒に話しかける。


 「あ、瑞希。うん、あとゴミ捨て行けば大体終わるよ」

 声を掛けられた女生徒が手を止め瑞希に答える。


 「そう、じゃ佐々木君に教えるついでにゴミ捨ては私が行くわ」

 瑞希が自分の席に荷物を置き俺に近づいてくる。


 「佐々木君今大丈夫?」

 雑巾を持ってしゃがんでいた俺に瑞希が声をかけてくる。


 「うん、大丈夫だよ。何?」

 俺は立ち上がり瑞希に聞き返す。


 「ゴミを捨てる場所教えるから付いて来て」

 そう言ってゴミ箱を持ち、俺の前を歩き俺はそれについていく。


 「市川さんも掃除当番だったっけ?」

 俺はゴミ箱を持って前を歩く瑞希に質問をする。


 「違うわよ。佐々木君が今日初めての掃除当番だったから、他の子の手を煩わせないように学級委員長として教えておこうと思っただけよ」

 そういう事かと俺は納得する。


 「それから、市川さんじゃなくて瑞希でいいわ」

 「わかった。じゃ俺の事も佐々木君じゃなくて小次郎でいいから」

 俺と瑞希はお互い名前で呼び合うことを了承する。


 「ゴミ箱持つよ」

 重くはないだろうが男が手ぶらってのも格好が悪いと思い、瑞希の手からゴミ箱を受け取る。


 「ありがと」

 瑞希が俺にお礼を言って、横に並び歩調を合わせて来る。


 「どう?学校には慣れた?」

 「ぼちぼちかな、授業は付いて行けてるし……。困ってるって程じゃないけど、女子の名前がまだ覚えきれないくらいかな」

 瑞希の質問に俺は素直にまだ女子の名前が覚えきれていないと答える。


 「そうよねぇ、積極的に絡みに行ってるのって篠原さんくらいのものだし。まぁこの学校クラス替えないし、来月には文化祭もあるから嫌でも覚えるわよ」

 文化祭か、また勘九郎が張り切りそうなイベントだな。


 「そういえば、酒井と小次郎って顔見知りだったの?転校初日に酒井が騒いでたけど」

 「あぁ、うんちょっとね」

 そう前置きをして俺は勘九郎と学校外で知り合った経緯を話した。


 「ふ~ん。そんなことがあったんだ。それにしても小次郎と酒井は仲いいよね。その事にもう知ってたみたいに」

 それは俺も感じていた。

 あの夢に出てくる勘助にそっくりで、勘九郎には出会った時から既視感があった。 


 「確かに勘九郎には不思議なみたいなのを感じるよ。瑞希と勘九郎は高校から?」

 「酒井とは幼馴染。もう幼稚園、小学、中学とずっと一緒の腐れ縁よ」

 俺の問いに、瑞希が勘九郎との付き合いの長さを答える。

 幼稚園から高校まで同じだと逆にレアじゃないかと思う。


 昇降口まで来て、靴を履き替え外に出る。

 そこから校舎の裏手に回ると、ゴミ回収用のコンテナが見えてくる。


 「ここよ」

 そう言って瑞希がコンテナを指さす。

 俺はコンテナの中でゴミ箱をひっくり返し、中身を空にする。


 「一週間に一回回収業者がコンテナの交換に来るから、その時は業者の車に気を付けてね」

 瑞希から注意点を聞き、俺は「了解」とだけ返事をして、瑞希と一緒に教室に戻った。

 俺と瑞希が教室に戻ると、掃き掃除と床の拭き掃除が終わっており、あとは机と椅子を元の通りの等間隔に並び直すだけの状態だった。

 俺は持っていたゴミ箱を教室の隅に置き、机の並び直している勘九郎達に加わる。

 瑞希も「ついでだから」と言って机を運ぶ。

 教室の掃除が滞りなく終わり、各々が荷物を持ち帰り支度をする。

 帰り支度をしている俺達の方へ瑞希が寄ってくる。


 「私が手伝うのは今日だけね。明日からはよろしく」

 俺達にそう言って、瑞希が荷物を持って教室を出ていく。

 俺と杉谷は部活に行く勘九郎と別れ、そのまま帰路に就くことにした。


~>゜~~~


 9月17日白崎高校────放課後


 今日も一日が終わり、放課後が訪れる。


 「小太郎、今日一緒に帰らない?」

 前の席の白愛が後ろを振り向き俺に声をかけてくる。


 「白愛、何遍も言っとるがこいつは小次……」

 「何遍も言うけどお前が私に話しかけるな」

 冷たい視線を向け、白愛が勘九郎の言葉を途中で遮る。

 勘九郎も止めておけばいいのに毎回白愛が俺の事を「小太郎」と呼ぶ度訂正しようとする。


 「い、いいけど、掃除当番あるからすぐには帰れないよ?」

 白崎高校は土曜が休みなため今日の掃除当番が終わればお役御免になる。


 「構わないわ。それじゃ正臣のとこで待っておくから終わったら呼びに来て」

 「ちょ、ちょっと待って!正臣って校長先生の事だよね!?」

 俺が動揺して質問すると、白愛は真顔で「そうよ」とだけ返してくる。


 「いやいや!姪っ子の白愛はともかく一般生徒の俺は気軽に校長室なんかに行けないよ!」

 校長室で待ち合わせなど受け狙いでも聞いたことがない。

 どう考えても難易度の高い待ち合わせ場所に、俺は「別の場所にしてくれ」と懇願する。


 「そう。それなら図書室で待ってるわ」

 白愛は少々残念そうに別の場所を指定してくる。

 この顔を見るに本気で言ってたんだろうなと俺は思った。


 「それじゃ、終わったら図書室まで呼びに行くよ」

 俺がそう言うと白愛は嬉しそうな顔に変わり、「待ってるわ」とだけ言って教室を出ていく。


 「篠原さんってたまにとんでもないこと言うんじゃね」

 近くで話しを聞いていた杉谷が近寄ってくる。


 「そもそも、誰かと一緒に帰るっちゅうんがびっくりじゃ。今までこんなことなかったのに……」

 勘九郎の言葉に杉谷がうんうんと頷き、2人がニヤニヤしながら俺を見る。


 「ま、まぁさっさと掃除しよう」

 女子がすでに机を教室の後ろに移動させ始めているのを見て、話題を逸らし俺達も掃除を始める。


 (でも、確かに放課後一緒に帰ろうと誘ってくるのは初めてだな。篠原先生に用事か何かあるのか?)

 普段は美沙と帰っているはずの白愛から、一緒に帰ろうと誘われるとは思ってもみなかった。

 と言うか、前の学校でも女子と2人で帰るなどなかった。

 女子と一緒に下校すること自体が初めてな俺は、内心ドキドキしていた。

 それを勘九郎と杉谷に悟られないように、俺は掃除に集中することにした。


 「勘九郎、俺ゴミ捨て行ってくる」

 ゴミ箱を持ち、勘九郎に声をかけて俺はゴミ捨てに行く。


 「おう。こっちは任せとけ」

 勘九郎の声を背中で聞き、俺は瑞希に教えてもらったゴミ捨て場のコンテナに向かう。


 「やっほ、小次郎」

 昇降口まで下りてきた俺の肩をポンと叩き呼ばれた方へ振り向く。


 「あぁ、瑞希か」

 そこには体操服に着替えた瑞希が居た。


 「真面目に掃除やってる?」

 「やってるよ。後はゴミ捨てて机を元に戻せば終わり」

 瑞希は俺の返事を聞いて「そうかそうか」と満足そうに頷く。


 「瑞希は今から部活?」

 俺の質問に瑞希が「そうよ」と返してくる。


 「瑞希って何部なの?体操服着てるってことは運動部なんだろうけど」

 「私?私はバスケ部よ。これでもレギュラーなんだから」

 そう言って瑞希がシュートを打つ真似をする。


 「それじゃ、私もう行くから掃除頑張ってね」

 瑞希がそう言い残し、体育館の方へと消えていく。

 俺は白愛を待たせていることを思い出し、急いでゴミを捨てに行った。

 教室に戻った頃にはもう机も並べ終えていたようで、俺は荷物を持ち白愛の待っている図書室に足早で向かった。


~>゜~~~~


 9月17日白崎高校────放課後・図書室


 私は適当な場所に鞄を置き、本を物色し始める。

 掃除当番もそんなに時間の掛かるものではないだろう。

 私は手首の腕時計に視線を落とす。


 (30分くらいかな……)

 図書室を目的もなくウロウロしていても良かったが、それだと小太郎が見つけにくいだろう。

 私は軽く読めるものを適当に選び、荷物を置いた席に戻る。

 正臣のとこだったらお茶も出てくる(お茶菓子もあれば出てくる)のになと思いながら、本のページを捲り読み始める。

 本を読み始めて30分が過ぎた頃、図書室の扉が開く音が聞こえ、私はそちらに顔を向ける。

 入ってきたのが小太郎だと確認した私は、読んでいた本を閉じて本棚に戻しに行く。

 キョロキョロと周囲を見回し、私の姿を探す小太郎にちょっといたずらをしてやろうと思い立ち、足音を殺して気付かれないように小太郎の背後に回り込む。


 「遅かったわね」

 うまく背後に回り込んだ私は、小太郎の肩を軽く叩き声を掛ける。


 「うわぁ!びっくりした!」

 驚いた小太郎が勢いよくこちらを振り向く。図書室に居た生徒も小太郎の声を聞いて、何事かと言わんばかりに、こちらに視線を向ける。

 予想以上の驚き方でやりすぎたか?と思ってしまった。


 「ごめんなさい、そこまで驚くとは思ってなくて……」

 そう言って私は小太郎に素直に謝った。


 「い、いや、俺も驚きすぎたかも?ごめん」

 驚かされた小太郎も謝ってきて変な空気になってしまったが、私は小太郎から離れ荷物を取り行く。


 「それじゃ帰りましょうか」

 小太郎を促し、私達は図書室を出ていく。

 今まで誰とも接点を持ったことがないせいか、小太郎と一緒に廊下を歩いているだけで奇異の目で見られている。

 私からすれば他人の目など気にすることはないが、小太郎からすると居た堪れないのか歩き方がぎこちない気がする。

 それでも歩調は私に合わせてくれているようで、そこに小太郎の優しさが垣間見える。

 小太郎が「自転車を取ってくる」と言うので、先に校門まで来て小太郎を待つ。


 「お待たせ」

 そう言って自転車を押しながら小走りに、小太郎が私の方へ駆け寄ってくる。


~>゜~~~~~


 9月17日白崎高校────放課後・下校


 「白愛、鞄貸して」

 俺からそう言われた白愛は、「?」となった様だが、俺に鞄を差し出してくる。

 俺は白愛の鞄を受け取り転車のカゴに入れる。


 「ありがとう」

 白愛は笑顔でお礼を言ってきて、俺の横に並ぶ。

 俺達は学校の坂道を並んで下り、一般道へ出る。

 何分女子と下校するなど生涯初めての事なので、何を話せばいいかわからないが、とりあえず俺が車道側を歩き、白愛がその隣を歩く。


 「……」

 「……」

 俺と白愛はしばらく無言だった。

 でも、不思議と居心地の悪さは感じない。


 昔からんじゃないかとそんな気がする。


 「ふふふっ」

 と、不意に白愛が笑い出し、俺は「?」となる。


 「ううん、普段お昼休みにしか2人きりになれないから、こういうのもいいなって思って」

 白愛の嬉しそうな屈託のない微笑みを見て、俺は自分の顔が赤くなるのが分かった。

 だが、白愛の微笑みを見ると、こちらも自然に嬉しくなってしまい、知らぬ間に俺も微笑み返している。

 これは自惚れかもしれないが、俺と話しをしている時の白愛は、他愛ない話でも楽しそうにしてくれていると思う。


 「小太郎ってさ、趣味……とかあるの?」

 緊張が解けたのか、白愛が俺に何気ない質問をしてくる。


 「趣味……か。ん~、敢えて言うなら料理……とか」

 白愛の質問に少し悩みながら俺は答える。


 「いいね。小太郎料理上手だからいい趣味かも」

 白愛が俺の答えに共感を持ってくれる。


 「でもさ、白愛の家って橋を渡った先にある神社でしょ?俺と同じ方向で大丈夫なの?」

 白愛の家は錦川を渡った先にある神社だ。

 俺と同じ方向に行くと、どう考えても遠回りになってしまう。


 「大丈夫よ。小太郎を見送ったらバス停でバスに乗って帰るから」

 俺の問いに白愛がそう答える。

 確かに俺の家の近くにバス停はあるが、それでも歩くだけはある。


 「まぁ、白愛がいいならいいけど」

 白愛のその答えから、少しでも長く俺と一緒に居たい居たいと思う気持ちが伝わってきた。

 俺も何故だか白愛と1分、1秒でも長く一緒に居たいと思った。

 正直な所、俺達はどちらかが”告白”をして付き合っているわけじゃない。

 だが、恐らく俺達の関係を傍から見ると、恋人同士に見えないこともないと思う。

 学校でも噂になっていると誰かから聞いた。

 ふと、白愛の方に視線を向ける。

 白愛は無言の時があっても楽しそうに歩いている。


 「?どうしたの小太郎?」

 俺の視線に気づいた白愛が問いかけてくる。


 「い、いや、別に……」

 白愛と視線がかち合い、俺は恥ずかしさを誤魔化すため視線を逸らす。

 その場を誤魔化そうとする俺を見て、白愛が怪訝そうな表情を見せる。


 「え、え~っと。は、白愛が良ければ……なんだけど、た、たまにでいいからさ、また一緒に帰らない?」

 いつもだったら俺からではなく、白愛から誘ってくるとこだが、今は周りの目がないせいか自分でも普段言わないようなことを言う。

 それを聞いた白愛は一瞬ポカーンとしたような表情になるが、次の瞬間には満面の笑みを浮かべていた。


 「うん!うん!いいよ!もちろん!」

 白愛は俺からの誘いがよっぽど嬉しかったのか、その場で飛び跳ねそうな勢いで喜んでいた。


 「それじゃ、来週の月曜日!また一緒に帰ろう!?」

 「うん、いいよ」

 ただただ一緒に帰るという事だけで、一喜一憂する白愛を見て俺も素直に嬉しくなった。


 (なんだろう……、俺って白愛に惹かれてる……?)

 そんな想いが俺の心の中に浮かんだ。

 今まで俺は恋愛と言う恋愛をしたことがない。

 だからこれが白愛に対する恋心なのかよくわからなかった。

 でも、俺はこの想いを大事にしたいと思った。

 この、白愛に”惹かれる想い……”を感じている

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シロヘビ少女〜白蛇と白い少女〜 深村美奈緒 @minaofukamura

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