8作目:暗黒竜の渇望
タイトル :暗黒竜の渇望
キャッチコピー:闇の者に生まれ変わる渇望の瞬間を見よ!
著者 :らんた様
https://kakuyomu.jp/works/16817330647877241956
○はじめに
あくまでも個人的な感想です。
※1万文字まで読むという本企画の規定に則り、読んだのは第一章第一節~第二章第二節序盤までになります。
○タイトルについて
良くも悪くもいかにもファンタジー、あるいはいかにもダークファンタジーなタイトルだなと。
ダメかといえばそんなこともなく、かといって、オリジナリティあふれる素晴らしいタイトルってわけでもなく。
なので、タイトルだけを見た感想は「可もなく不可もなし」ですね。
○キャッチコピーについて
こちらもタイトルと同じ印象です。
ダークファンタジーだというのは伝わってきます。
それ以上に伝わってくるモノはないのですが、それだけ伝われば十分という気もします。
○あらすじについて
「闇の者になることにあこがれる」とはどういうことなのか。
そもそも「闇の者」とはこの作品においてどういう者を意味しているのか。
異形、狂気。人間をなぶり殺しにする者のことなのか。
勇者達の中にある闇とは……
色々と気になるところがあり、ダークファンタジー好きな読者なら本文を読まずにはいられないのではないでしょうか。
ご自身で「大作ファンタジー」と掲げられているところがすごいなぁと。
大いに自信がある作品と言うことでしょう。
中々に勇気のある作者様です。僕にはとてもできません。
ここまで自信を持って断言されると読む方も背筋がぴんっとなります。
一方「奇ファンタジー」というのはあまり聞かない言葉です。
申し訳ありません。こちらの不勉強で意味が取れませんでした。
一応検索したのですが、この作品がトップに表示されてしまいました。
「猟奇ファンタジー」ならわかるのですが……うーん「奇ファンタジー」
どういう意味なんだろう……
○序章について
タイトルやあらすじから期待したとおりのダークファンタジーです。
重厚で濃厚、読者が期待していた物を表現できています。
序章のほとんどは世界観の説明になります。
こういうダークな世界観が好きという読者は、潜在的にかなりいると思います(僕も好きです)
一方、魅力的な世界ですが、序章を最後まで読んでもキャラが登場でず設定のみが語られているので、読者を選ぶ序章ではあるのだろうなと思います。
世界観や設定は魅力的だけど、読者が最初に読みたいのはそこなのか……みたいな。
ここらへんは作者様の執筆バランスの話なので、良いか悪いかはなんとも言えません。
ゾロアスター教については、僕の知識不足にてあえて語ることはやめておきます。
ダークファンタジーの彩りとして十分だと思いますとだけ。
○第一章 第二節まで読んでの感想
いきなり挿入されるアラビア文字(ペルシア語?)ですが、機械翻訳するとちゃんと意味が通っているようです。
こういう演出は珍しいですね。
是非は分かりませんが、個人的にはかっこいいなと。
この作品の雰囲気にも合致していると思います、
少年の「名前」はもう少し早めに教えて欲しいなぁとちょっと思いました。
名前はキャラの最重要特性ですから。
少年の年齢が分からないのもどうなのでしょうか。
一口に「少年」といっても、10歳か16歳かではまるで違います。
せめて「~~歳くらいに見える」みたいな説明が一つでもあればなとかんじました。
名前も年齢も、当然作者は知っているわけですが、読者には「どういう少年なのか」伝わってこないです。
総じて世界観が魅力的であるが故に、キャラ描写がすこし足りていないのが惜しいと感じます。
ラノベやキャラ小説ではないので、ことさら「キャラの魅力を~~」とはいいませんが、名前と年齢くらいは……と思うのは贅沢なのでしょうか。
○1万文字読んでの感想(全体)
これぞ濃厚ダークファンタジー!
好きな人にはたまらない作品でしょう。
世界観の奥行きが深く魅力的に思います。
また作者様の知識量に驚かされます。
僕も知らない内容が多く、勉強になりました。
○1万文字読んでの感想(文章)
日本語としておかしい箇所はありません。
難しい漢字や言葉がつかわれていて、世界観の彩りに一役買っています。
ただ、難しい漢字や言葉というのは善し悪しでして。
フリガナの有無にかかわらず、「この言葉どういう意味?」と読者が立ち止まってしまう原因になります。
僕は不勉強で「射干玉」の意味が分からず、検索するしかありませんでした。
検索すれば分かるのですが、検索という
なので、難しい漢字や言葉を使うことの善し悪しというのはあります。
たぶん、作者様はそんなこと先刻承知であえて使っていると思うので、これ以上はなんとも言えませんが。
○最後に
ダークで、重厚で、濃厚な本格ファンタジーです。
刺さる人にとことん刺さる作品ですね。
読者の皆様、まずは序章を読んでみてください。
「これは!」とおもったならさらに続きを読んで正解だと思います。
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