7作目:ラノベのために美少女とラブコメしてたはずが、気づけば外堀埋まってた

タイトル   :ラノベのために美少女とラブコメしてたはずが、気づけば外堀埋まってた

キャッチコピー:ええ!もちろんこれも取材のためです!!

著者     :尾乃ミノリ様

https://kakuyomu.jp/works/16818093088529736940


○はじめに

 あくまでも個人的な感想です。


※1万文字まで読むという本企画の規定に則り、読んだのは第1話~第5話途中までになります。



○タイトルについて

 内容が分かりやすいですね。。

 ラブコメ系ラノベが好きな読者は一目で惹かれるタイトルだと思います。

 作品の看板として十分な効果を持っているのではないでしょうか。



○キャッチコピーについて

 タイトルとあわせて読むと、効果があるキャッチコピーです。

「取材のため」といいながら、実際は……と読者に期待させる効果があると思います。



○あらすじについて

 作品の導入を過不足なく、短い文章できちんと提示されています。

 理想的なあらすじなのではないでしょうか。

「いかにも」なラブコメが好きな読者なら、本文を読まずにはいられないあらすじだと思います。



○冒頭について

 優雅なカフェに、似合わない高校生の姿という小さな違和感から物語が始まっています。

 あらすじで「高校生ラノベ作家」が主人公だとわかっているので、どういう状況か一目で分かりました。



○第1話について

 本文はとてもテンポが良く、掛け合い漫才みたいで楽しく読めました。

 こういう軽快なセリフとリアクションの応酬はコメディとして素晴らしいですね。


 編集者が喫茶店で会ってくれる上に、プロットではなく本文を全部読んでくれるなんて、全然終わってないと思います。

 本当に終わった作家は編集者にメールを出しても、半年返事なしとかが普通らしいので。

 その後もお世話してくれていますし、実際は新進気鋭の作家と期待されているのでしょう。



 設定で気になる点がありましたので記載しておきます。

 ちょっと長くなるのですが……


 現在高校生作家で、人気のあったシリーズ作品が完結してさらに3年経過しているということは、受賞時期は中学生か、下手をしたら小学生になってしまうのではないかと。

 受賞してから1巻出版までに1年、デビュー作の連載期間が1年としても、5年前に受賞したことになるので。

 本文によれば高校1年で受賞とのことですが、ちょっと計算にむりがありそうです。高校を数年留年しているという設定なら分かりますが。



○1万文字読んでの感想(全体)

 編集者が作家と異性のファンを近づけるのは、現実にはありえないとおもいますが、ラブコメではアリですね!

 まさにラノベ作家志望の男子高校生憧れのシチュエーション!!


 最初は取材のための女子とのお付き合いだったのが、だんだんと本当の恋人になっていくんだろうなぁと期待できました。


 第4話、第5話の学園シーンで、高校生としての主人公像がしっかり描写されているのも好印象でした。



○1万文字読んでの感想(文章)

 軽快な文章が心地よい作品でした。

 ラブコメにあった文体だと思います。

 特に読みにくい文章もはありませんでしたし、日本語としておかしな点もありませんでした。


○最後に

 ラノベ作家とラブコメに憧れる男子高校生にとって、夢のような世界観の作品だと思います。

 細かい設定についても書かせていただきましたが、そんなことよりも憧れの世界をしっかり書いているのが素晴らしいです。

「自分の書きたい作品はこれなんだ!」という作者様の強い意志が感じられる作品でした。

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