5作目:黒き呪血のクレイモア

タイトル   :黒き呪血のクレイモア

キャッチコピー:白霧の森にて、黒き剣士と白き魔女が出会う。彼らは、化け物であった。

著者     :MS3様

https://kakuyomu.jp/works/1177354054892320803


○はじめに

 あくまでも個人的な感想です。


※1万文字まで読むという本企画の規定に則り、読んだのは第一話~第三話冒頭までになります。



○タイトルについて

 かっこいいタイトルだなというのが第一印象。

 黒き呪血というのがおどろおどろしく、ダークファンタジーにふさわしいタイトルだと思います。



○キャッチコピーについて

 男女の出会い……と思いきや、両方化け物というのが面白いですね。

 主人公2人のギャップある設定が表現できていて、本編を読んでみたいと思わせるキャッチコピーだと思います。



○あらすじについて

 一段落目で主人公がどういう人物なのかを描き、そのあと作品の展開とテーマを過不足なく提示されています。

 分かりやすいあらすじだなと思いました。



○冒頭4行について

 情景描写から始まっています。

 読んでいて違和感もありません。

 これ以上長々と情景描写だけを続けると問題かもですが、5行目でちゃんとキャラが出てきて動いているので、読者が物語に没入する妨げにはなっていません。



○第1話について

 三人称の中でも、いわゆる「神視点」を採用しているようです。

 難しい手法なのですが、上手く使いこなされています。


 主人公である「男」の戦い。。

 戦闘シーンの描写がしっかりしていますね。

 1人称で描かれる戦闘とはまったく趣が違います。


 男の肉体に非道な改造を「善意で」施した組織(教会)。

 この設定がしっかりと描けています。


>四話までがプロローグ


 うーん、今回の企画は1万文字まで読むという規定なので、それだとプロローグの途中で終わりになっちゃいますね。ごめんなさい。



○1万文字読んでの感想(全体)

 読んだ範囲内においては「これぞまさにダークファンタジーの冒頭!」と言いたくなりました。

 ここまでの展開は「目新しい」ということはないのですが、しっかりとした重厚な文章で、描くべきをきっちり描ききっています。


 戦闘シーンの描写が上手いですね。

 文章で戦闘シーンを読者にちゃんと伝えるのってすごく難しいのですが、この作品はイメージしやすいです。没入して読むことが出来ました。


 まだ魔女とも出会っていないですし、ここまでだと内容についての感想は、これ以上言いにくいです……申し訳ないです。



○1万文字読んでの感想(文章)

 日本語としての問題点などはまったくなく、読み解きにくい表現もありません。

 丁重に書かれた文章だと思います。


 三人称・神視点は非常に難しい技法です。

 なぜなら、読者をキャラクターに感情移入させるのが難しいから。

 一人称や、三人称・キャラ視点で書いた方が、感情移入させるのはずっとやりやすいです。


 一方で、神視点を採用することで「世界そのもの」に読者を没頭させる効果が期待できます。

 この作品も、作者様の「この世界を好きになって欲しい」という気持ちを受け取ることが出来ました。




○最後に

 企画の規定上、序盤も序盤のみ読むことになってしまったため、内容に関する感想がほとんど書けませんでした。もうしわけないですが、この作品に限ってもっと続きを読むとかすると、不公平になってしまいますので、ご了承ください。

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