3作目:戦士オリビアの憂鬱 ~最弱パーティーで何が悪い!ㅤ魔王を倒して世界を救う〈英雄〉になってみせます!~

タイトル   :戦士オリビアの憂鬱 ~最弱パーティーで何が悪い!ㅤ魔王を倒して世界を救う〈英雄〉になってみせます!~

キャッチコピー:最強じゃなくてもいい。『最高』な君達だから、私は一緒に冒険がしたいんだ

著者     :夜月 透様

https://kakuyomu.jp/works/16818093083505300909


○はじめに

 あくまでも個人的な感想です。


※1万文字まで読むという本企画の規定に則り、読んだのは第0話~第5話までになります。



○タイトルについて

 主タイトル+副題というパターンのタイトル。

 副題の部分できちんと内容が説明されており、読者を迷わせない配慮がなされていると思います。


 どうしても、『○○○○の憂鬱』と聞くと、涼宮ハルヒと思ってしまうのは、これはもうしょうがないでしょうか。ちょうど今カクヨムでハルヒの特集していますし。

 だからどうしたという話でもないですが。


 いずれにせよ、Web小説のタイトルの付け方の基本に忠実な、よいタイトルだと思います。



○キャッチコピーについて

 一目見て、中身が気になるよいキャッチコピーだと思います。

 主人公が言っている(思っている)セリフだとするならば、主人公の『人のよさ』が表れていますし、読んで気持ちの良い作品なんだろうなとかんじさせますね。



○あらすじについて

 オリビアの前に立ち塞がるのは彼女しか戦闘が出来ない、ブラックパーティーというのがユニークで面白いですね!


『この小説の特徴(ウリ)は何ですか?』という質問に明確に答えられるのが素晴らしいと思います。


▶1話が2500文字前後でサラッと読めます!

▶通勤時、隙間時間などに読んで頂けたら嬉しいです!


 読者にどのように読んで欲しいかを明確に提示されており親切だと思います。

 まさにWeb小説向けの読み方なので、カクヨムで連載するにふさわしいのではないでしょうか。

 私もそのつもりで本文を読ませていただきますね。



○冒頭(1行目)について

 冒頭がセリフから始まるパターンの小説です。


>「お前だけは、絶対に許さないッ……!!」


 非常に分かりやすく、かつ熱血で正義感あふれるセリフですので、抵抗感なく物語に入り込めると思います。

 『っ』ではなく『ッ』なところに作者様のこだわりを感じました。


 その後の2行でちゃんとどういうシーンなのか分かるので戸惑いもありません。



○第0話について

 最初に思ったのは、プロローグでも第1話でもなく、第0話から始まるのは珍しいなと。


 冒頭が魔王との決戦という1番盛り上がるシーンで、クライマックスからスタート!

 物語のつかみとして強く機能しています。

 最初から目が離せない展開ですね。


 魔空間、黒い魔光、魔法弾など、創作単語が説明なくポンポンでてくるのですが、『漢字』が分かりやすいので、なんとなく理解できてしまうのが面白いですね。表音文字と表意文字を併用する日本語だからこそでもあります。



○1万文字読んでの感想(全体)

 隙間時間に読む小説を志しているだけあって、1話1話が軽快に進みます。

 テンポ良く展開し、1話ごとに起承転結がちゃんとあります。

 良い意味で、通勤通学時間の『暇つぶし』に特化している作品だなと思います。

 こういう作品には間違いなく需要があると思います。



○1万文字読んでの感想(文章)

 短い文章で端的に書かれているので読みやすいですね。

 文章がとても軽快で、通勤時、隙間時間などに読むのにぴったりだと思います。


 細かく分析すると、日本語としては気になる点もあるんですよ。

 たとえば『家路を急いで帰宅した。』は言葉の重複だろうとか。

 でも、この作品の場合、なぜかそういう細かい点には気にならず読めてしまうんですね。


 日本語を細かく読み解けばあらもあるけど、隙間時間にすらすら読むのには何の障害にもならないという、お得な文体だなぁと思います。



○最後に

 今回の企画の規定上、第5話まででしたので、あらすじにあった『ブラックパーティ』に出会うことが出来ませんでした。これは気になるところなので、企画終了後続きを読んでみたいですね。


 気軽に空き時間に読むのにぴったりな作品です。

 皆さんも通勤通学の電車の中などで読んでみてはいかがでしょうか。

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