ひねもす俳句1

ぽっぽ

第1話 ひねもす俳句1


夏休車輪の軋みきしみに夕日落ち


八月の渡り廊下の冷たさや


墓参寄り添い離る二羽の影


色鳥のかばねの始末終えた指


噛みつけばおいといいそな柘榴ざくろの実


夕風やむれ飛ぶ蜻蛉とんぼ空にとけ


朝霧や人影見ゆる登山口


ベランダの日向ひなたに鳩や秋麗あきうらら


秋麗あきうらら散歩コースはつまが決め


秋深し黒部に映る流星群

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