答えは頭の中にある

二人でタッグを組んで、怪異たる非科学的な事件を解決すバディ作品。
怪異というのは見えないもの、知りえないもの、わからないもの。
それを断片的な情報を集め、積み重ねて真実たる形で曝け出す。
この作品の見どころは、如何にして怪異ができたか、何故生まれたのか、何故、人の脅威となるのかを、謎を絡めて、しっかり展開させていること。
記録を意図的に塗り潰すことで、謎を知りたいとする欲求を刺激させてくる。
人間は、道に対して恐怖を抱くも、それ以上に未知を知りたい欲求も兼ね備えている。
あれこれフィルタリングされているならば、誰だってその先を、謎を知りたくなるものだ。
下手をすれば、欲そのものが人間が生んだ底の見えない怪異かもしれない……

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