エピローグ

第11話

「わたし、リュウに出会えてほんとうによかったとおもってる。こんなに一途な恋愛ができるしあわせものは、そうそうないとおもうの」



リュウは目を細めると、胸のなかにいる風音を抱きしめ、そしていった。



「おれもそうだな。できるだけこの気もちが続くといいな。永遠は…ない」



腕に力をこめ、しあわせそうに目を閉じた。



「だけど、あいしてる」



リュウの過去はまだしらなかった。だけど、いまのしあわせだけで、風音は胸が埋め尽くされていた。





うつくしく…静かな闇に、光がさした。

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風音 @sanlical

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