第6話 エンドコンテンツ・試練の塔 第五層②
虚竜が、吠えた
先ほどよりも、力強く
その瞬間、上空そのものが『無』になった
ーーグオオォォォォ!!!!
吠える
「ッ、、、」
なんだよ、チートじゃねぇか
最初に気づくべきだった
虚竜は最初に攻撃してきた時空間そのものごと僕を削り取ろうとしてきた
つまり能力は物質だけならず空間という概念そのものにもにも干渉可能ということだ
わざわざロンギヌスの槍一つ一つを指定しなくても、上空そのものを削りとる
1回目にもできたはずだ
けれど、しなかった。つまりこの竜には知性がある可能性がある
どんどんと、僕が虚竜に勝てるビジョンが消えていく
こうなったらもうヤケクソだ
僕がこの虚竜に使える有効的な手段は【創造】しかない
手元に、少し改造した聖剣エクスカリバーと鞘を創造する
アーサー王の伝説ではエクスカリバーの鞘にはどのような傷を受けても血を失わないという伝説がある
無理やり解釈を変えると、鞘を持っていれば傷を負わないというようにも受け取れる
だから僕は、そういう解釈で創造した
消失には抗えないだろう。だけど、物理攻撃による部位欠損などには有効的なはずだ
だけどこれだけじゃ僕はただ傷を負いにくい剣素人でしかない
だからもう一つ創造を試す
できるかどうかはわからない
ただ、これが創造できたら僕は大幅にパワーアップする
原理など理解できなくていい、ただただ概念を思い浮かべる
想像するは、異界の力。謎にして世界の神秘
想像するは、一太刀で全てを切り裂く剣豪。世界をも切り裂くその太刀筋を
《創造 スキル: 【剣術Lv10】》
、、、できた
軽く剣を振る
ただ、それだけで僕の剣を扱う技術が大幅に上がったことがわかった
剣を下段に構える
腰の横に軽くぶら下げるような感覚で置く
虚竜はこちらを何をする気か警戒した目で見ている
そう、ただ見ているだけだ
今が、チャンス
呼吸を整える
息のタイミングがあったところで、僕は全力で剣を振り上げた
ーー斬
振り上げられた刃から、斬撃が飛ぶ
それに合わせて、虚竜も対象を『無』に還そうとする
斬撃と虚竜の攻撃が衝突する
その、瞬間
ーーードッゴオオオオオオォォォン
そんな轟音が鳴り、文字通り世界が切り裂けた
いける
一つの確信を抱く
こいつは、僕の斬撃に対して対処法を持っていない
僕が剣で攻撃すれば、こいつも物理攻撃で応戦するしか方法はないだろう
脳に、1人の顔が浮かぶ
そういえば口宮くんは一つのアニメを推していたな
主人公がゲームの世界に閉じ込められ、クリアするまでにゲーム内で死ぬと現実でも死ぬ。そんな物語
主人公は二刀流で戦い、最終的にゲーム開発者を倒しハッピーエンド
少しでも手数は多い方がいい。それに、口宮くんも手を貸してくれる気がする
そう思い、強く《
手にしたスキルは、【二刀流Lv10】
その名の通り【剣術】スキルの二刀流対応版だ
もう一つ、剣を創造する
夜空そのものを抱擁したような、そんな力強い剣を
現れたのは、夜空そのものを表したような漆黒色をし、ところどころに暖かい星の色を表す剣
これは歴史上にある伝説の剣などではない
完全なる僕のオリジナルの剣だ
軽く振る
それだけで、まだ明るいのに剣の軌道周りが暗く見えた
そう、剣を振るごとにこの剣は軌道に『夜』を創造する
つまりこの剣を振っている間はこの剣は消滅しないに等しい
我ながら良い剣を創った、とそう思いながら
僕は、その双剣を振りかぶり虚竜に飛びかかっていくのだった
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戦闘シーン難しいし文字数たんないしでめっちゃ投稿までに時間開きました
すみませんでした!!
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してくれたら僕がめっちゃ喜びます
ついでにコメントで技名とかの希望とかを言ってくれたら物語に入れるかもです
今回は心情書くのちょっと頑張りました!!
ユグドラシル 〜権能保持者が往く、世界の真実を求める物語〜 tanahiro2010 @tanahiro2010
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