空き家の怪事

K

空き家の怪事

 夜の繁華街を一人足早に過ぎ去りながら、Jは止めてあった車に乗り込むと、手に持っていたボストンバックを助手席に乱雑に放り投げた。中身は麻薬密売で得た金で、Jはマフィアの構成員だった。Jはちらと時間を確認した。この後ファミリーのアンダーボスであるFと待ち合わせをしているのだが、時間にはまだ余裕がありそうだった。待ち合わせ場所はJの借りている安アパートの近くの公園で、このボストンバックもその時Fに渡す手はずになっている。

 Jが待ち合わせ場所に着くと、Fは先に着いていたようで、タバコを口に咥えながら片手をあげてJに合図を送った。「こっちだ」

 ボストンバックをFに渡し、二三の世間話をし、Jがこの場を去ろうとした時、FがJを引き留めた。なにやら神妙な面持ちをしているFを見て、Jは怪訝に感じながらも足を止めた。なにやらろくでもない話を聞かされそうな予感がしたのだ。

 事実、Jの予感は当たった。FはJにボスの殺害の話を持ち掛けてきたのだ。

 ただこの銃でボスを撃つだけでいい。簡単な仕事だ。ボスさえ死ねば後はパーティーの後の片付けみたいなもんだ。すぐに迎えに行ってやる。そうしたらお前はファミリーの幹部だ――と。

 そう言われたJだったが、当初は気が乗らなかった。それもそのはずで、落ちぶれて行き場のなかったJを拾ってくれたのがボスだったからだ。血の掟と大恩あるボスを裏切ってまで彼がこの誘いに乗ったのは、やはり、金だった。妹の移植手術のために金が必要だったのだ。その金も出してくれるというのでJは承諾した。家族のためなのだから仕方がないと、心の中で言い訳をしながら。

 ――ボスを殺したらしばらく潜伏してろ。すべてが終わったら俺がお前に連絡する。それまで誰にも余計な事を言うなよ。特に密告者にはな。

 その日からJは誰にも気取られる事のないように、悟られる事のないように、ついうっかり計画を漏らしてしまわぬように最新の注意を払った。ボスと一緒にいる時、彼の親しい友人と一緒にいる時、そして、例えそれがFとその身内と一緒に行ったバーの中であってもだ。あえて例外を上げるとするなら、彼の妹だろう。

「なあM」

「なに、お兄ちゃん?」

「お金の事だけど、どうにかなりそうだ」

「本当に!」

「ああ、本当だ。手術さえ成功すれば、野球だってバスケだって出来る! 友達だっていっぱい出来るさ」

「でも、私なんか怖いな。だってお兄ちゃん……」とMは暮色騒然としたような顔で言った。時刻はちょうど夕暮れ時、陰る日差しがそうさせているのか、それとも、今の会話で何かを察したのか。どちらにせよ、彼女の胸中は不安でいっぱいなのだろう。JはMの肩を抱き寄せながら言った。「必ずうまく行くさ」

 そんな会話をした。二人には親がいなかったため、自分が親代わりとして、妹を笑顔にしたかったのだ。そうだ、必ずうまく行く。Jは心中でそうつぶやいた。自分に言い聞かせるように。


 計画は単純明快だ。まずボスが行きつけのバーから出て来た所を撃つ。 撃った後は予め用意しておいた車で逃亡。郊外にある雑木林で車を乗り捨てて、Jが生まれた隣町まで移動する。そうすれば、町外れにある空き家で一夜を過ごす。この空き家はちょっとした奇怪な噂があり、追跡者もまさかあんな不気味な家でJが一夜を過ごすとは思わないだろう。明け方にはその空き家を出て、Fが予め用意してくれているらしい潜伏先に行く。Fが言うには、三日でカタが付くとの事だったので期間は三日、その間の妹の事も信頼出来る友人に頼んである。Jは頭の中で一連の計画の流れを反芻しながら、ボスがバーから出てくるのを待った。

 時刻は夜九時、いつもならこの時間には出て来るはずだが、今日に限ってまだ出て来ない。バーは雑居ビルの地下にあって、昔ながらの常連ぐらいしか来ない店だ。中には親切にも監視カメラが設置してあって、下手に中に踏み込んでカメラに撮影されるのはJにとって好ましくない。それに、Jが今いる場所は、バーへと続く階段がよく見える上に、路地裏へと続く角になっているため、逃亡する際にも都合がいい。Jはもうしばらく待つ事にした。

 しばらく待って、声が聞こえてきた。複数人だ。聞いた事のある声で、それはバーへと続く階段の奥の方から聞こえてくる。ボスだ。Jはとっさにそう確信した。銃を持つ手に力が入る。緊張からか、汗が体を這うように流れて行く。息が荒くなるのをなんとか制止する。一度目を閉じて、そして閉じた目を開けると、バーの方を瞥見した。

 ――ボスだ!

 一発目の銃弾は宙を切った。焦っていたのだろう。チッと舌打ちをすると、Jは後ずさりをしながら二発目の銃弾を撃った。慎重に、確実にボスを殺すために狙いを付けた。さっきは頭を狙って失敗したので、次は心臓を狙った。射撃には自信があったので成功した――はずだった。

 二発目の銃弾は心臓ではなく、ボスの脇腹に命中した。これでは死なない。Jは頭の中を漂白され、後の事は覚えていない。覚えているのは、罵声と怒声、そしてこちらに向かって飛んでくる銃声と銃弾だけだった。無我夢中としか言いようがないくらいに無我夢中で、その場を逃げ出したのだった。


 Jは用意しておいた車に乗り込むと郊外に向かって車を走らせた。途中うらぶれた雑木林が、まるで自分のようだと自嘲気味に笑った。因果応報かもしれない。彼はそう思った。車を乗り捨てる予定だったが、それすらも忘れ隣町まで来ると、近くのスーパーマーケットに車を停めると、Jは身を隠す予定の空き家に向かった。途中、一人の少女とすれ違った。こんな夜更けに少女が何をしているのだろうと疑問に思い、振り返って見たが少女の姿はもうどこにもなく、狐につままれたような気分になった。不審に思い何度も確認をしたがやはりいない。懐に銃を隠し、こんな夜中にすれ違う幾人かの人間に怪しまれないように、出来るだけ平静を装いながら、Jは足早に空き家へ急いだ。疲れているのかもしれない、Jはそう思った。


 空き家に着くと、Jはまず小さな柵を乗り越えた。誰も管理する者がいなくなった庭は荒れ果てており、草が自由を謳歌するように伸び果てており、時折羽虫が彼の体に纏わりつくように飛んでいる。子供の玩具と思われるボールや、園芸でもしていたのだろうか、小さなスコップや、水をやる如雨露が落ちていた。少し進むと、屋根に穴の開いた犬小屋があり、塗装はすっかり剥げて落ちてしまっていた。空き家は二階建てで、中央に玄関があり、玄関の向かって左にはテラスがある。家は元々白に塗装されていたのだろうが、今となってはその塗装も剝げ落ちており、剝き出しになった木目と薄汚れてしまった塗装がより一層この空き家を不気味に彩っていた。窓ガラスも所々割れており、二階の部屋のガラスに至っては、完全にガラス自体がない部屋もある。ちらりと見える引き裂かれたような痕跡があるカーテンが、この家の不気味さに拍車をかけていた。これでは周辺住民に奇怪な噂を流されるのも仕方がないとJは思った。そのおかげで、この土地屋敷はずっと買い手がいないまま放置されたので、Jにとっては感謝すべき事なのかもしれない。

 最初Jは玄関から入ろうと思ったが、やはりと言うべきか、鍵が閉まっていたのでテラスの方に回った。壊して入っても良かったのだが、下手に音を立てるよりも最初からガラスが割れており侵入しやすい方を選んだのだ。割れたガラスから手を差し入れ、中の鍵を開けると、極力音を立てないように、周りに注意しながら侵入した。Jは辺りを見渡してみた。扉を開けた影響か、部屋全体に積もっていた埃が舞った。手で払う動作をしながら軽く咳ばらいを一つ、しかめっ面をしながら再び鍵を閉めた。

 部屋には古ぼけたソファーと足の短い机、そして、幅の広いキャビネットが目に飛び込んできた。キャビネットの上に飾られた写真立ての家族写真が悲しげに埃を被っている。机には薄汚れたコップと、新聞紙が置かれており、手に取ってみると、15年前の日付、見出しは保険金殺人について、Jは嫌な事件を思い出しそうになったので、かぶりを振って頭の隅に追いやった。この事件の被害者がJの当時の友人で、この友人の母親もその後自殺したのだが、二人にかけられていた多額の生命保険に不審に思った警察の捜査により、なんと、父親が逮捕されたのだ。どうやら多額の借金に行き詰っての犯行らしいが、この事件がJの心に暗い影を落としている原因は、Jは父親が犯行に及ぶ直前にあの雑木林で出会っていた事だった。Jが妹と一緒に雑木林を散策している時、犯人である父親が娘である少女Aの手を引いて歩いていく所を目撃したのだ。向かっている方向からして、奥にある湖である事は当時のJにもすぐわかった。その時、少女Aと目が合ったので声を掛けようか迷っていると、それに気付いた父親が少女Aの手を引っ張り、それこそ逃げるようにして行ってしまったので声を掛けそびれた。少女Aはその後、湖で水死体となって発見された。

 ――仕方がないじゃないか。まだ子供だったから何もわからなかったんだ。

 Jは自分自身に言い聞かすように呟いた。実際、当時一〇歳だったJが気付いた所で何も出来る事はないだろうが――。

 手に取っていた新聞紙を再び机の上に置いた時、ふと背後に人の気配がした。とっさに身をかがめ、這うようにしてテラスの扉に近付いた。割れたガラス越しにちらと外を確認した。出来るだけ息を殺し、物音がしないように、視線だけを動かした。遠くの方でドンという何かを叩く音が聞こえた。

 追跡者かもしれない。Jはとっさにそう思った。

 慎重に玄関の方に視線を動かした。一瞬、黒い靄のようなものが見えたがすぐに消えた。人の等身大程の靄で、Jにはそれが不吉の塊のような気がした。風に煽られたのか、それとも一人でに動いたのか、庭の方からボールが転がって来るのが見えた。脂汗が額に滲み出る。懐に隠している銃を握る。辺りを慎重に見渡して、ふぅと小さく息を吐くと、Jはテラスの扉に背をもたれながら、追跡者がいない事に安堵した。

 その時、キャビネットの上の写真立てがパタンと倒れたと思うと、机の上のコップが滑るようにして床に落ちた。

 ここに来てようやくJはそれの正体が追跡者などではなく、得体の知れない亡霊である事に気が付いた。いや、得体の知れない亡霊ではない、父親に殺された二人の内のどちらかだろう。

 ――ここにいてはマズイ! さっさとこの家を出よう!

 そう考えたJはテラスの扉の鍵を開けようとしたがうまく開かない。焦りと狼狽からか、それとも震える手指が原因か、何度やっても扉は開かなかった。

「くそ!」

 叫びとともに扉の鍵に向かって銃を撃ったがそれでも扉は開かなかった。

 閉じ込められたのだ。

「俺に何の恨みがあるんだ!」

 Jは叫びながら扉を蹴った。理由はわからない。今Jにわかるのは理不尽に憑かれている事だけだ。テラスがだめならと玄関に移動しようとした時、また、ドンと音が鳴った。庭ではなくこの家の中からだった。そして、またドンと音が鳴った。

 音はこの家の奥から聞こえている。Jは息を飲み込みながら、足音を出さぬように、慎重に廊下を出た。廊下に出ると、正面に二階へと上がる階段、右手側に玄関がある。わずかな期待を込めて玄関が開くか試したが、やはり開かない。チッと舌打ちをすると、廊下の奥にある扉が、ギィと音を立てながら開いていく。まるで亡霊がJを誘っているようだった。心臓の鼓動が速くなり、全身に汗が滲み出て来る。滲み出た汗はJの体と服に纏わりつき、より一層不快感が増していく。恐怖から懸命に玄関を叩き、助けを求めるが、Jの声は誰にも届かない。

 ――もう覚悟を決めるしかないな。そう考えたJは意を決して亡霊が誘う廊下の奥に向かった。銃を両手で握り直し、息を殺しながら、廊下を慎重に歩いた。その間も時折音が聞こえた。

 Jが奥の部屋の前に着くと、音が止んだ。部屋の中をゆっくりと覗いて見ると、そこは台所だった。 暗くてはっきりとは見えないが、ダイニングテーブルの上には花瓶と、食器が複数、コンロの上にはいつから置いてあるのかすらもわからない鍋がある。Jは一歩づつ中に入った。シンクを覗いて見ると、やはり洗われずに放置されているコップや皿などが置いてある。ライトを点けようとスイッチに手を伸ばしたが、やはり点かなかった。Jは辺りを見渡し、何かが潜んでいなか、暗闇の中を目を凝らした。窓から差し込むわずかな月の光だけがJの味方だった。

 特に異常はなく、安堵しかけたその時、コップが割れた。子供が癇癪を起すように、ガラスというガラスが次々と割れていく。

「何だよ、ちくしょう!」

 焦って銃を構えるも、何を狙えばいいのかわからない。Jはこの半狂乱とも言える現象の中、壁に向かって銃を撃った。「さっさと出て来いよ! 糞野郎!」

 まさか亡霊が銃声に驚いたのか、いや、まずそんな事は有り得ないが、Jはこの現象が突如として止んだ部屋の中で、一人勝ち誇った顔をしていた。「ざまあみろ! この糞が!」

 その時だった。

 Jの足首を何かが掴んだ。

 そのまま足を引っ張られ、床に押し倒される。言葉を失い、呼吸する事すらも忘れてしまった中で、Jは努めて冷静に今自分の身に何が起こっているのか状況を把握しようとした。しかし、頭の中を満たす恐怖は、彼に解題を許さなかった。その間、Jの足首がまるで万力のように締め付けていく。少しずつ少しずつ強めていくその力は、彼の体を引きずるようにどこかへ連れて行こうとしていた。サディストのように、獲物を嚙み殺した野生の獣のように、ゆっくりと、そしてゆっくりと、Jの体を引きずるのだ。

 Jは体を上げて後ろを振り向いた。そこには黒い靄が彼の体を掴んでいた。「くそったれ!」そう一言呟くと、その靄に向かって銃を何度も撃った。効果があるのかないのかJにはわからないが、今彼に出来る精一杯の抵抗だ。

 偶然だろうか、それとも何か理由があるのだろうか、その黒い靄はJの足首を離すと、ドタバタとどこかへ走り去って行った。

 安堵のため息を付き、痛む足首を気にしながらも、Jはその場に立ち上がった。押し寄せる疲労と、噴き出す汗に構っている余裕は今の彼にはない。あるのは絶望だけだ。一刻も早くこの家から脱出する必要があるが、その肝心の脱出路がない。なぜか壊れない扉の鍵に、これ以上割れないガラス、打つ手なしのように思えたが、Jはふと思い出した。

 ――あった! 二階にガラスがない部屋があった。

 天啓のように思い出したそれは、Jに希望をもたらした。痛む足を必死で我慢しながら、廊下を走った。階段を駆け上りながら、Jは妹の事を考えた。ここを無事に脱出したならば、すぐに妹を迎えに行こう、と。そして、FBIに出頭して、自分の知っている事をすべて話してしまおう。麻薬や銃の密売、偽札の事、悪徳警官の事だって話してしまおう。そうすれば司法取引だって成立するだろうし、証人保護プログラムで自分たちの身の安全は保障されるはずだ。妹の手術代だって、寄付金サイトを利用すれば集まるかも知れない、と。そう考えると、Jは自分の人生に一筋の光明が差した気がした。

 Jは階段を駆け上がると、すっかり息が上がってしまった。しかし、ここで悠長に休憩なんてしている場合でもなかったJは、ガラスのない部屋の位置を探した。目の前に扉が一つ、その横には扉が二つあるが、このどれも違う。他に部屋がないか振り返って見ると、廊下の突き当りに窓があり、その左右に扉があった。外から見たガラスがない部屋は最初にいた部屋の真上だったので、おそらく廊下の突き当たりの右側の部屋だろう。そう考えてJは廊下の突き当たりまで走ると、ドアノブに手を掛けるとまず息を整えた。ゴクリと生唾を飲み込みながらドアノブを回した。

「開いた!」

 ゆっくりと開いた扉の先は子供部屋で、風に揺られるカーテンが目に付いた。

 ――おお神よ! 生まれて初めてあんたの事が好きになったよ!

 ――後はあそこを飛び降りれば俺の勝ちだ

 一歩進み、二歩進み、三歩進んだ所で、扉がバタンとしまった。Jは嫌な予感がした。彼の体を不吉な塊が蜘蛛の巣のようにがんじがらめにし、動く事が出来ない。銃を持つ手に緊張が走る。――大丈夫だ。俺は大丈夫だ。と、必死に自分に言い聞かせるが、Jの体は一向に言う事を聞かない。

 生温い風がJの頬を撫で、彼の首筋にキスをするように舐め回していく。その風は徐々に実体を帯びていき、人の手のような輪郭を描き出していった。Jが上を見上げると、黒い靄が天井から生えて来ている。それはまぎれもなく人の形をしており、それも上半身、両手をだらりと垂らして、Jの首に触れていた。

「ぐっ!」

 Jは首筋に強い圧迫感を感じたかと思うと、その力は頸動脈の流れを完全に遮断し、頸椎を損傷させ、気管さえも遮断してしまった。もがけどもがけどその手は振りほどく事は出来ず、Jの体は少しずつ天井に向かって引きずられていく。ついに足が床から離れ、宙吊りになって初めて、Jは亡霊の正体をその目で視認した。

 それはここに来る途中ですれ違った少女であり、十五年前に殺された少女Aだった。

 少女Aの顔には一切の悪意がなく、ただ無邪気にJの首を絞めている。Jにはそれが恐ろしくてしかたがなかった。これほどまでに純粋な悪意をJは見た事がなかったからだ。

 視界が狭まり、やがてJの意識が途切れると、彼の体は激しく痙攣を引き起こした。その間際Jは少女Aの声を聞いたような気がした。

 ――これでいつまでも一緒に遊べるね。


                 【了】

 

 

 

 

 

 

 

 



 


 


 

 

 

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空き家の怪事 K @mono077

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