詩集「WINNER」

野垂れ死に

哲学だけは立派で

そのくせ昼寝ばかりして

主義主張だけは立派で

そのくせゲームばかりして

「もうちょっとしっかりしなさいよ」

どこかからそんな声が

聞こえてきたけど

眠くなるのは疲れたから

疲れたのは頑張ったから

俺は頑張ったのだ

睡眠とは格闘である

そんなことを言って布団に潜る

自分で自分を呪いたくなった時は

俺と一緒に酒を飲もう

自分で自分を殺したくなったら

俺と一緒に散歩しよう

真面目に不真面目なことをしようじゃないか

頑張って頑張らないようにしようじゃないか

君は真面目だから

そのくらいがちょうどいい

いつかはどこかで野垂れ死に

一人で勝手に野垂れ死に

悔いを残さず野垂れ死に

君と酒を飲みながら

何の役にも立たない議論をしながら

つまらないことで笑いながら

僕は死にたい