第2話 揺れる月





 ノートに

 盃になった月と流れゆく雲を描いた



 隣の君は

 真剣にノートをとっている



 それを横目でさりげなく

 確かめる僕



 

 君は受け入れ月のように

 温かいこころを持っている



 静かな雲の水たまりに

 その瞳が反射するなら

 僕はそれをひとつかみする



 君に気づかれないように


 

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愛する田川君 ありもと優 @sekai279

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