第4話

 もうすぐ、陸橋を降りると、阿波野さんと交差点に差し掛かりそうだ。


 ぼくの家は右。


 彼女の家は、どうやら左。


 ここで、いっそのこと告白してみようかな?


「ねえ、綺麗な流れ星……」

「おー、……あの……」

「うん?」

「あ……」


 とても綺麗な流れ星が東の方から落ちてきた。


「阿波野さんとぼくが結ばれますように!!」

「うん?」

「いや……うーん」

「明日、学校休みかもね。というか、休みになーれ」

「ぼくも……明日学校休みになーれ」


 それから、ぼくは阿波野さんと笑い合って、家路に着いた。

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夜道の歩き方 主道 学 @etoo

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