第3話

 外は、すっかり夜空から流れ星が落ちる暗さになっていた。


「満点な空だね」

「ああ、百点満点だね」

「学校でも、こんなに話さないよね」

「ああ、いつも席は遠かったしね」


 夜中の陸橋を二人で歩いて行く。

 星々の流れ落ちる様の空は、まるで、七色のオーロラのように幻想的な雰囲気造りをしてくれていた。

 

「ねえ、いつまでほうじ茶の急須を持っているの?」

「あ、いっけね」

「ふんふん。君は意外と童顔なのね」

「え?! そうかな?」

「そういえばさあ、昨日。妹がね。好きな男の子ができたって喜んで、ミニスカート履いて勇み足で、近所に言い回ったの」

「ふんふん」

「そしたら、風邪引くよ、ってだけ。一言いって近所の人達が笑っていたの。だって、すっごいミニだったのよ」

「はははははっ」

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正しい夜道の歩き方 主道 学 @etoo

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