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概要
この星の果てまでも走り抜けられる気がした。
地元から離れ、地方の大学に進学した僕は、夏休み前に出来た同じ学部に所属する彼女との半同棲生活を送っていた。僕の彼女の名前は瑠璃といい、見た目はそこまで綺麗とは言えないが愛嬌があって、同回生は勿論、先輩や後輩達からも好かれている。常に周りには誰か人が居て、楽しげな雰囲気で言葉を交わしている。しばらくの交際を経て、一緒に住みたいと瑠璃が言い出した当初、僕は正直乗り気ではないどころか、嫌悪感すらあった。僕はずっと一人でいるのが好きという訳ではないが、一人でいる時間がある程度は必要というタイプの人間だ。友人達と一緒に遊んだり、飯を食ったりするのは楽しいが、いつまでもそんな状況が続くと、気疲れしてしばらく誰とも関わりたく無くなる。大学やアルバイトから帰ると、家で飯を準備してくれている彼女が待っているな
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