あやかしとの切ない別れ(?)の物語

※読み合い企画からのレビューです

十五歳になれば、あやかしは見えなくなる
あやかしである陽狐を疎んじていた主人公は、十四歳の最後の日に、彼と共に出掛けて──という内容である本作品は、その切なさが魅力だ
目に浮かぶような夏の情景の中、「いなくなってせいせいする」と思っていた相手と一日を過ごす
しかし、人の感情というものは、そんなに簡単なものではない
ネタバレは避けるが、最後のシーンでは、ほっと胸を撫で下ろしてしまった
短編ですぐに読めるので、是非