まず、タイトルの、「呼び声は黄泉声」が韻を踏んでいて面白い。物語が始まると、聞こえてくる主人公を呼ぶ声。その先にいたのは……。そして明かされる主人公の過去とは……。読者は、意外性のある展開に、ぐいぐい惹き込まれていくだろう。お勧めの幻想的な短編ホラー!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(88文字)
ホラーです。間違いなくオカルトという意味でのホラー……。しかし、本当に怖いのは霊などではないのだと再認識させられました。死後も迷い出るには理由がある。それはこの世への未練。憎い相手に対する恨み。それだけではないのです……。もしそれだけの想いを生きている時にぶつけられたとしたら……。これはある意味「人怖」でもあるのです。この出来事を自分に置き換えてお読みくださいませ。。。