祝福の儀にて
僕が赤ん坊に転生してからこの世界でおよそ3年の時が流れた。その3年の間に僕はこの世界の事がだんだん分かってきた。
まず、ここは創造神によって創られた世界『セルドシア』だということ。予想はしていたが地球ではなかったらしい。まぁそんな事はどうでもいい。
ここセルドシアは人間の他にも魔獣、魔物、魔族、魔王などなど色々な種族が存在していることが分かった。ちなみに魔王は魔族、魔物を支配して人間や他種族を殺しこの世界を我が物にしようとしている。しかしその魔王に対抗するべく様々な種族が手を組み、魔王を討伐しようとしている。
うん、まるでゲームみたいだね。
そうそうゲームと言えばなんだけど『スキル』っていうのもあるんだよね。
スキルは3歳になると神殿に行き『祝福の儀』を受けて初めて分かる。ちなみに祝福の儀を受けないとスキルは使えないらしい。
ホント不思議だよね。
ちなみに僕は今その祝福の儀を受けに行く最中なんだ。
なんかいきなりアイシルに抱っこされてさ〜。
いやここまではいいんだよ。だって巨乳美人に抱っこされて喜ばないオスは居ないじゃん。
まぁ相手が自分の母親だったからか知らんけどそういう感情は持てないけどね。
おっといつの間にか話が下世話な方に言ってしまった。
19歳での思春期真っ沙汰で死んだ男の哀しい性だよ。
ゴッホン気を取り直して……
まぁそういう訳で抱っこされた僕ははじめは喜んでいたんだよ。
でもいきなり外に連れて行かれてさ!?馬車に乗せられたらもう、捨てられるって思うよね。
いやぁ〜まじでビビったよ。僕の第2の人生がここで終わるってね。
でもそこでアイシルと筋骨隆々な父親のラルハイヤーがさ真剣な声色でスキルについて話してて、そこで僕がこれからどこにいって何をするのか分かったって言うワケ。
本当ビックリしちゃうよねぇ。
おっとそんなこんなで神殿に着いたようだ。
僕はアイシルに抱っこされて馬車から降りる。
!?ウッヒョ〜、なにこれでっけえな〜〜。あ、胸の話じゃないよ。
神殿ね神殿。
ガラスの装飾は勿論のこと、あの屋根の造り。いや~いいね~。
神殿って感じする〜。
「見て〜アル。神殿さん大きいですねぇ。」
アイシルに話しかけられた。
僕は赤ちゃんなので言葉は話せないが返事位はできる。なのでアイシルの胸を見ながら。
「うわあう〜!(大きい!【迫真】)」
「ははっアルも、喜んでるな〜。なんて言ったって今日は神様からスキルを貰うんだしな」
筋肉のラルハイヤーからとてつもないことを聞かされた。
え?スキルって神様から貰うの?
「うあえ?ういあう いいああい(え?そんなの聞いてないんだけど!?)」
「よぉし!アルも喜んでるし早速祝福の儀を受けるか!」
「そうね!レッツゴ〜!?」
「うあえうあえうーー!(ちよっとまってよぉ!)」
そうして僕たちは神殿の中に入っていくのだった
怠惰を極める 怠惰 @taida2434
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。怠惰を極めるの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます