銃刀法撤廃IF

@LST-4001

第1話

 外国人犯罪が日常になり、警察は捕まえる事もせず検察は立件する事も無くなった日本では、自警団が治安を守っていた。

 そんな中、テレビの言う事を鵜吞みにし、綺麗ごとを言う政党に投票する老人と、出来もしない政策をがなり立てるだけの政党に投票する若者が原因で次の選挙ではどうなるのか判らない議員たちが一つの法律を改正する事に成功した。

 銃砲刀剣類所持等取締法の改正である。

 簡単に要約すると18歳以上の成人は登録すれば拳銃から重機関銃まで制限なく所持が出来る代わりにそれを犯罪に使うと罪が一等級上がり生涯銃剣の所持が出来なくなると言うものであった。

 外国人の所持は認められなかった。


 法律施行後、外国産の拳銃の輸入が解禁され、武器を製造している諸外国、武器が手軽に手に入れられるようになるであろうテロリスト、特に輸出で潤うであろうA国に歓迎された。

 施行後の1年後には成人の人口7000万人の拳銃所持率は30%を超えた。心配されたテロリストによる銃乱射事件は起きなかった。

 丁度その頃、とある事件が起った。強盗に入った盗賊が射殺されたのである。

 射殺されたのは外国人であった。警察は射殺した日本人を過剰防衛で逮捕し、外国人が被害者と言う事で検察は立件し、司法はそれを認め実刑を言い渡した。

 我慢の限界に来ていた被疑者の支持者達がその判決に激怒するのは当然であった。立件した検察官、判決を下した裁判官の名前、住所、家族構成、資産状況、行動様式まで晒され、不良外国人達のコミュニティに知らされた。

 狙われ、被害に遭う事になるのは必然であった。

 その後、同様の事件で過剰防衛が採択される事は無くなった。


 銃規制が撤廃されてから活発になった産業に銃の製造、射撃場がある。射撃場では各社のライフルが試し打ち出来る様になっており、海外からの輸入品から国産の豊和工業製まで取り揃えてあり、気に入ったら購入する事も出来る様になっていた。

 中でも熱心な者は3か月も経たないうちに500m先の狙撃を成功させて、その後も更に距離を伸ばしていった。

 一つの射撃場で10~20人はそんな者がおり、全国で見ると半年も経たないうちに3万人程のスナイパーが育った事になる。しかもそれがどんどん増えて行っているのであった。

 そんな日本人が増えた事により、強盗などと言った凶悪犯罪は目に見えて減って行った。強盗をしようものなら何処からともなく銃弾が飛来するのである。勿論強盗被害者である一般人も銃を所持しているので、即反撃される。警察と呼ばれる組織も一応在るのだが、下手な事をすると反撃されるので逮捕されるのは銃撃されてのた打ち回っている強盗犯だけとなって行った。検察、司法も数回住所などを晒されて襲撃されてからはきちんと立件するようになった。日本に来る外国人は善良で無くては生きて帰る事は出来なくなり、訪日する外国人は年々減少していったが、行儀よくすれば良いだけと判ってからは減少が止まり日本リスペクトしている外国人が増える様になったのである。

 こうやって行儀の悪い連中は淘汰されていった。


 媚中、媚韓、帰化議員と呼ばれてた国会議員と公安に監視されている党は遊説先で狙撃され減って行った。検察はその事件を起訴する事が出来なかった。媚中議員などが減ったお陰か、総務省官僚の住所等が晒されたお陰か、盛り返した保守層議員の尽力で一部テレビ局の放送免許取り消しや、反日N〇K解体が進んだ。抵抗が一番激しかった財務省も官報で公僕だからと個人情報が記載されるようになって、国民の監視の目が家族にまで届くようになり下手な事が出来なくなっていった。

 ほぼ法治国家とは言えない状態になっていたが、治安は劇的に改善していた。


 職場の雰囲気も変わっていった。ブラック企業と言われた企業は軒並み没落していった。パワハラしていた上司は無敵の人になった被害者に何時射殺されるか判らないのである。それなりの対応をしなければ射殺されるので、低賃金で使い倒す事で利益を上げていた企業は生き残れなかったのであった。


 現在の日本はある意味、民主主義と言えなくはないのかも知れない。民が代表を決めず直接の民意で行政が行われる事になったのである。悪い事をするものは淘汰され、周りと協力出来る者達が生き残る世界を構築していったのだった。


 C国など、日本を占領しようとしていた国は手詰まりになった。工作員が何かをすると即射撃されるからである。マナーが悪いと思われる事をすれば手足を撃ち抜かれ即国に返される様になっていた。C国K国にとって日本は安全な国では無くなっていた。焦ったC国は尖閣諸島に漁船船団を送り込んだのだが、日本人の有志と自衛隊が待ち構えており撃退された。日本人の有志は重機関銃を持ち込んでおり、尖閣諸島は要塞化されていた。もし仮に本土に攻め込めたとしても数十万人に膨れ上がった狙撃手にいつ狙われるか判らない危険な場所に行きたがる将兵は居なかった。

 それでもC国主席は日本に対して侵攻を行った。自国の矛盾の目を他国に向ける為だったが、意識の変わった日本人には通用しなかった。陸上にはマイクロ原子炉に直結されたレールガンが設置され、ミサイル防衛に鉄壁の防御を見せつけた。海上自衛隊は領海に入るC国艦船に容赦なく魚雷を撃ち込んだ。開戦数分でC国艦船の80%が戦闘不能か撃沈されていた。護衛艦搭載型のレールガンは飛来する戦闘機を駆逐した。航空自衛隊は撃ち漏らしが無いかと出撃し、敵戦力が残ってない事を確認した。


 この日本を壊すには、日本全土に核を撃ち込み、日本民族を殲滅するしかないと言う国になったのであった。

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