第3話 スライムVSトシタロウ

 オノシティの北にあるニシワキシティ



 トシタロウは婚活パーティーに参加するためにオノシティに住んではいたが地元はニシワキシティだ。


 しかしそのニシワキシティも領主が代わり昔の、のんびりとした雰囲気からギャンブルの街へと姿を変えていた。




 自宅を目指しニシワキシティに向かう道中。

トシタロウは初めて魔物と戦う事になる。


 魔物が出現するようになりトシタロウが街の外に出たのは初めてだ。


 もちろんRPGでよくある事だが勇者が初めて街の外で戦う魔物はスライムだ。

 


勇者の周りにはたまたま弱い魔物しかいない。



 偶然なのか必然なのか。 

 大体魔王軍は無能で勇者がレベル上げできてしまう魔物の配置をしている。


 今回もその限りではない。



 トシタロウの目の前に現れた1匹のスライム。


 スライムぐらい簡単に倒せるそう思っている人は多いであろう。



 しかし実際スライムというのはジェルのような塊で中途半端な物理攻撃は効かない。



 トシタロウは本来勇者でありレンパパ王から武器などを支給してもらえるはずだったが、勝手に旅立ってしまったため装備などはない。



 しかし婚活パーティーに参加していた男にトシタロウは聞いていた。

「スライム程度は素手で倒せるし楽勝だと。」




 『ピキー』

 スライムは叫び

 トシタロウを威嚇している。



 トシタロウはお構いなしにスライムに襲いかかりパンチを繰り返すが水を殴っている感覚でダメージを与えているのかわからない。




 スライムの体当たり。

 トシタロウは尻もちをついた。


 こちらも水の塊が当たった感じでさほどダメージは受けないようだ。



『ぬおー!!!』

 トシタロウはパンチや蹴りを繰り返す。

 しかし空振りするし当たってもダメージが分からずトシタロウの体力は次第に削られていった。



 スライムとの約3時間の死闘のすえトシタロウはようやくスライムの核にたまたまパンチが的中し倒す事ができた。




 はあはあはあ

 はあはあはあはあ



 3時間も全力で戦っていたのだ。

 トシタロウが疲れるのも無理がない。



 トシタロウがニシワキシティに着くには約1ヶ月かかった。



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トシタロウ伝説 @renpapa

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