曲者ぞろいの少女たちの中に、それはいる!

隠された推しをひょんな理由から集まった修学旅行班の中から見つけようというテーマもさながら、
この作品の魅力は、とにかくはっきりとした個性を持った少女たちを描いているところ。

近年、高校生を描くときは大体、どこか読者に受け入れられることを狙うような、良いキャラ造形をしてしまうものなのですが、この作品は違います。
はっきりとしていて、それでいて他を寄せ付けない個性、それを描くことでストーリーをしっかり動かしていっているのです。
どの登場人物が欠けても成立しない空気、それが描き出されています。

リアルな高校生活って、実際、こんな感じだったよな……っていう郷愁も味わえます。(本当か?)

あと、すごい性癖に突き刺さるキャラもいるので、ぜひ本作品を読んでほしいですね。