10:初雪に想いを託せば 感想

 うわぁ、わぁ……!

 これこれ、元サヤというのを聞いたとき、筆者こういうお話ばかり頭に浮かんでいたんですよね。別れている間に何もないわけがないというか……こう……ね!!

 まぁ、何もないわけないよね──にしてもこのお話は主に燐華ちゃんの身にいろいろ起きすぎちゃっているわけなのですが、はい。ゆうちゃんの前途、相当に多難なのではないでしょうか?


 両想い幼馴染みのうち片方がヘタレるともう片方の恋路どころか人生まで壊れてしまうというのは恋愛ものあるあるというべきなのか、筆者が好きな同人漫画はけっこうそんな傾向にあるような気がしております。そういうお話というのは大概ヘタレられた方が寝取られたり浮気して自己嫌悪に陥ったりしたことで、わりとヒロインの人格を踏みにじる勢いで酷い扱いをしてくる間男との関係にずぶずぶ溺れていくような展開が王道だったりします。

 筆者が去年辺りから推してやまないBSS(僕が先に好きだったのに)系同人漫画『きみの全てを奪うまで』も、1巻から3巻まではそういう展開で進み、4巻では主人公がようやく勇気を振り絞れてハッピーエンドに向かうことができたわけなのですが、作者様がSNSに上げている5巻の進捗ラフが……なんだか不穏なんですよね、大丈夫!!?? 筆者4巻を読んで珍しくハッピーエンドに満足してページを閉じたのですが、大丈夫!!??? なんか調教っぽい絵面とか、3巻で間男系同級生くんに酷い扱いされていた頃のラブホテル従業員後輩くんの血走った目とか出てきてるけど、ひなちゃん大丈夫なんですよねぇ!!????


 ということで、この『初雪に想いを託せば』の燐華ちゃんも実はわりと怪しいというか、ゆうちゃんと付き合うことを決める前に彰くんの「俺、他人の女にしか興味ないから」という台詞があるんですが、そこに傍点振られてるんですよね(企画開始当初、SNSでも触れてしまった)。この傍点のせいで、最後に燐華ちゃんがゆうちゃんを選んだのも『彰くんは、これならいいんだよね?』という彰くんへのラブコールにしか見えなくなってくるわけなのですが、皆様はどう感じられたでしょうか?

 筆者個人的には、彰くんが何もしなくても燐華ちゃんが勝手に彰くんのところへ行ってしまいそうな気もしています。なんか、たぶんゆうちゃんのアフターケアがよっぽど上手くないとそういうことになりそうな未来しか見えませんね!!(どうしてテンションが上がっているのか) 頑張れ、ゆうちゃん。


 祠を壊す場面で何故だか「青春アミーゴ」を歌いたくなりましたというコメントを添えて、『初雪に想いを託せば』の感想とさせていただきます。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

匿名元サヤ短編企画 感想 遊月奈喩多 @vAN1-SHing

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ