仕事で追い詰められた主人公が目指すもの、それは現世からの脱出。
しかし、要領は悪いが義理堅い主人公は現世のしがらみから抜け出せず。
そこに現れたのはナゾの後輩、夢咲。
「私が、先輩の終活を手伝ってあげますね。」
可愛い終活コンサルタント、夢咲のキャラクターがとにかくあざと可愛い。
しかし、ずっと作中を漂っている寂寥感との対比で、白昼夢のような読み心地の作品。
謎である夢咲の意図、主人公の行く末、どこにたどり着くのか、という期待があります。
東京各地の地名が出てくると、「あー、あそこらへんかな。」という楽しみもある作品です。