輝きのステラ　継母に家を乗っ取られた少年は女装して城の舞踏会に向かうと年下王子に求婚されてしまうお話

　バース王国の伯爵家クレメンツ家は、十年前に継母であるカレナに家を乗っ取られ、本来のクレメンツ家の跡取りであったステュアートは、使用人同然に彼等にこき使われてしまっていた。

　父親が他界した時点で、跡取りの座をカレナの連れ子であるキースに半ば取られ、今では十六となったステュアートは厄介な存在として、家での立場を追いやられてしまっている。

　第三王子の十二歳の誕生日を祝う舞踏会に招待されたステュアートは、正当な跡目に相応しく無いように見せる為に無理矢理女装させられてしまう。

　笑い者にする為にさせた女装だが、ドレスを着せられたステュアートの姿は美少女そのものであり、会場内でどうしたら良いのか困ってしまう。

　そこに声を掛けて来た一人の少年。それこそが第三王子のシリルであった。