最終話:もうおしっこチビらないでよ・・・。

「僕は、可愛いくてノ〜天記なエッダが大好きだよ」

「愛しくて愛しくて食べちゃいたい」


「シューちゃん、それまじ?・・・私、嬉しくてオシッコちびりそう・・・」


「お姫様抱っこしてトイレに連れて行ってやろうか?」


「って言うか・・・もうちびっちゃった」


「え〜・・・もっと早く言えよ・・・幼稚園児か?」


「したくなったのを我慢してたんじゃなくて、突発的にジョジョって来たんだもん」

「うれションだよ・・・」


「しょうがないな〜すぐに風呂を沸かすから入れ・・・」


「結局、お風呂に入ることになっちゃったね」


「丁度よかったんだよ」


「シューちゃん一緒に入ろ?」


「いいよ・・・一緒に入ろう・・・今一も明日香ちゃんもいないことだし」


で、僕はエッダとはじめて風呂に入った。

そして初めて見たエッダの小麦色の美しい裸・・・。

さすがに風呂の中じゃエッチいいことは我慢した。

それは風呂から出てからの楽しみ。


だから風呂から出た後のことを僕はめちゃ期待した。

案の定風呂から出ると、すぐにエッダに誘惑された。


「私と一緒に来て?シューちゃん・・・おいで、おいで」


僕はもうエッダからの誘いを断らなかった。


好きな女の子からお願いされて用事があるからまた今度って断るような

アホな男じゃないからね。

僕はエッダに手を引かれて二階の自分の部屋に行った。


ドキドキしていた。


ベッドに座ったエッダ・・・ポンポンっとベッドを叩いて


「横に座って?」


って言った。


「シューちゃん・・・勇気出して私を抱いて?」


「いいの?」


「私、ずっとシューちゃんを誘ってるよ、抱いてくれないと、もう誘わないよ」

「それとも理性とかって余計な感情がまだ邪魔してる?・・・」


「そんなことないよ・・・愛しい人から求められて、ちゃんと応えてあげない

と彼氏失格だからね」


エッダはニッコリ笑ってベッドに寝そべった。


「シューちゃん来て・・・もう好きにして、無茶苦茶にして・・・私を壊して」


バスタオルをはだけて、露わになったその体、ふくよかでめっちゃエッチい。

それがダークエルフ。


「究極のエッチ経験させてあげる・・・」

「一度私を抱いたら、私のあそこの呪縛から逃れられなくなるからね」

「覚悟してね」


「呪縛って・・・大袈裟」

「まだ処女なのになんでそんなことが分かるんだよ」


「いいから、来て・・・キスして」


そして僕とエッダはついに結ばれた。


その恐ろしいくらいの快感に体が打ち震えた・・・眼から鱗のエッチだった。

エッダが言ったとおり、たしかに僕はエッダの呪縛からは逃れられなくなると

思った。

依存したっていい・・・この先この子と別れることなんかないんだから。


期せずして出会ったダークエルフ・・・彼女と身も心も一つになれて、ただ

今は幸せを噛み締めてる。


ことが終わって静かに時が過ぎる中で僕はエッダを抱いたまま心地いい疲れの

ままに寝てしまった。


どのくらい眠っていたのか・・・目が覚めてもエッダはまだ寝息をたてていた。


「エッダ?・・・寝てる?・・・可愛い寝顔」


僕は寝てるエッダの横顔にチュってキスした。


エッダは僕に抱きついたまま、寝ていた。

僕はゆっくりエッダから離れるとキッチンに飲み物を取りに言った。

静かに時間だけが過ぎていった。

エッダは夕方近くになって目を覚ました。


「お目覚めですか?お姫様?」


「おはようシューちゃん」


「まだ、朝じゃないよ」


「そう・・・・ねえ・・・ほんとにいいの?」


「なにが?いいのって?・・・君っていつも唐突だよね 」


「私、エルフだよ、それもダークエルフだよ」

「ほんとに、私を好きになって後悔したりしない?」


「おいおい、エッチしたあとで今更なに言ってるの?」

「それに後悔なんかしたら、それこそ後悔するよ」


「分かった・・・今の私、心はクリアだよ、シューちゃんひとりだからね

絶対裏切らないから・・・」


「分かってるよ」

「裏切らせないから・・・・抱きしめたまま離さないからな」

「はっきりしてること、大切なことはお互い好き同士、愛し合ってるってこと」

「それがすべてなんだ」

「僕は片想いなんて悶々とした気持ちでいるのは嫌だからな・・・」


「私、頑張って料理も覚えて絶対シューちゃんを幸せにしちゃうから・・・」


「それは嬉しい・・・だけどもうおしっこチビらないでよ」

「掃除が面倒くさいから・・・それに臭いし・・・」


「ヤダもう!!」


その頃、エッダの元パパはやっぱりエッダの館の床に書いってあった魔法陣を

見つけた。

その魔法陣を使って人間界にやってきた。

ってことは?・・・エッダが唱えた呪文、あれってなんだってよかったんだ・・・。


で、その元パパ大学の図書室で訳が分からず右往左往していた。


おしまい。



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小麦色のエッダ。❤︎ちっとも怖くないダークエルフちゃん❤︎ 猫野 尻尾 @amanotenshi

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