月華の夜想曲~神絵師の推しボイス王子は私の心を奪っていきました~

みつまめ つぼみ

月華の夜想曲~神絵師の推しボイス王子は私の心を奪っていきました~

 ――ここはゲームの中だ。


 そう気づいたのは幼い頃、何気なく見上げたロビーの大きな油絵。


 ロビー正面に新しく飾られたそれは、お父様とお母様、そして私が並んで立っているものだった。


 それはとても見覚えのある画風で、私がかつて神絵師として尊敬していたイラストレーターさんのもの。


 ファンだったあの人の絵を見間違えるわけが無い。


 お父様が満足げに頷いて告げる。


「これでアドレルシュタイン公爵家に、新しい家族の肖像画が追加されたな」


 今まで気づいてなかったけど、有名声優のボイスでセリフが読み上げられた。


 お母様も嬉しそうな声で告げる。


「ロザベルも可愛く描けているわね、本当に愛らしい」


 お母様も地味に大御所声優のボイスでセリフを読み上げる。


 ……声優? 神絵師? 頭の中が混乱する。


 そしてようやく『ああ、これはいわゆる悪役令嬢ものか』と納得がいった。


 前世で死んだ私の魂が、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わるという、あれだ。



 その日から、必死に私は『ここが何のゲームの中か』を思い出そうと躍起になった。


 お父様やお母様は見覚えがない。私の顔は、どこかで見たことが有るような気がする。


 こういうのは乙女ゲーが鉄板だ。神絵師が手がけた乙女ゲーなんて、私は一つしか知らない。


 『月下の夜想曲』という、安易な名前でシステムもオーソドックスな、どこにでもある育成シミュレーションゲーム。


 豪華声優陣と神絵師を起用しておいて、結局大した人気も出ずに消えて行ったゲームだ。


 私はドレッサーの前に座り、自分の顔をじっと眺めた。


 前世の記憶を思い出すまでは違和感のなかった自分の顔が、まるで他人の顔に見えてくる。


 六歳ながらに整った顔立ち、艶やかな黒髪と整った細い顎、意志の強さを感じさせる海のような深く青い瞳――いや、私は気弱な方なんだけどね。


 あのゲームで艶やかな黒髪をしたライバルキャラクター、ロザベル・アドレルシュタイン。


 公爵家の姫として親の権力をかさに、やりたい放題の悪事を働く魔王のようなキャラクターだった気がする。


 前世の記憶はうすぼんやりで、自分のことは名前も思い出せない。


 それでも必死でゲームのことに集中して記憶をたどっていく――ロザベルは確か、貴族学院の卒業夜会で数々の悪事の証拠を突き付けられ、断罪されて処刑台送りになるキャラクターだ。


 ヒロインが王子とフラグが立った後、最後のイベントとして私が断罪され、彼女たちがゴールインする、そんな定番のエンディング。


 悪役令嬢ものって、回避不可能の破滅が待ってるんじゃなかったっけ。


 シナリオの強制力がどうたら……私はこのジャンル、あまり詳しくないからわからない。


 でも前世の記憶がある以上、破滅ルートは回避できるはず! なんせ、悪事を働かなければいいんだからね! 簡単だ!


 その日から、私の破滅回避の戦いが始まった。



 勉学に励み、礼儀作法も一生懸命身に着けた。


 毎朝毎晩、この世界で信仰されている聖神様に祈りを捧げ、『どうか破滅しませんように!』と願をかけた。


 基本スペックが高いからか、魔法もすいすいと覚えられた。


 調子に乗って魔導書に乗っていた『古代魔法文明の禁呪』なんてものも覚えてしまったけど、使わなければセーフだろう。


 家人には優しく接し笑顔で感謝を述べ、彼らを虐げることもしなかった。


 八歳になる頃には、どこに出しても恥ずかしくない公爵家の姫が出来上がりつつあった。



 夕食の席で、お父様が微笑みながら私に告げる。


「ロザベル、明日は一緒に王宮へ行こう。

 王妃殿下がお前の噂を聞きつけ、一度お会いしたいそうだ。

 おそらく、アルベルト殿下との婚約を考えていると思う」


 ――アルベルト・ハインツ・モントマルク第一王子! ゲームの看板キャラクターじゃない!


 文武両道、カリスマばっちりの俺様系で、私の最推しだった。


 推し声優のバリトンボイスが尊大な俺様口調で口説いてくるのを、悶えながら聞いていた過去を思い出す。


 しかし! 破滅回避をするためには、王子と婚約しちゃいけないってどこかで読んだ気がする!


 『最推しの婚約者』の座を手放すのは惜しいけど、そこは血涙を流して諦めよう。死にたくないし。


 私はお父様に「はい、わかりました」と素直に応えつつ、どうやって婚約を回避しようかと頭を悩ませ始めていた。



 そして王宮のお茶会当日、顔合わせをしたアルベルトは、見事な美ショタだった。


 すでに完成された美貌、それでいて幼さを感じさせる顔つきが実にマッチしていて、『さすが神絵師だわー』と心の中で感心していた。


 アルベルト殿下がニヤリと微笑んで告げる。


「どうしたロザベル、俺の顔に見惚れたのか?」


「はい」


 私は秒で落とされていた。八歳児が推し声優のボイスでしゃべるのは反則じゃない?!


 ちょっと高めだけど、美ショタが尊大な俺様キャラを演じるミスマッチがツボを抉る。


 私は内心で身悶えして鼻血を垂らしながら、表向きは完璧な公爵家の姫をなんとか保たせた。


 アルベルト殿下が私の顎を優しく持ち上げる。


「どうした、そんなに震えて。緊張してるのか?」


 いえ! 悶えているだけですのでお気になさらず!


 私がぼんやりとアルベルト殿下を見つめていると、同席している王妃殿下が嬉しそうに微笑んで告げる。


「あらあら、ロザベルはすっかりアルベルトが気に入ったみたいね。

 アルベルトはどう? ロザベルと仲良くやれそうかしら」


「ああ母上、ロザベルであれば、俺も文句はない」


 母親に! 俺様口調! なにこの可愛い生き物!


 私は呼吸を荒げながら、目の前の至宝を必死に目に焼き付けていた。


 お母様がクスリと笑みをこぼす声が聞こえた。


「あらあら、ロザベルったらすっかり舞い上がっちゃって。珍しいこともあるものね。

 それじゃあロザベルも婚約に異存はないわね?」


「……はい、お母様」


 私は上の空で返事をしたらしい。頭の中は、『この美ショタを永久保存するにはどうしたらいいか』だけを考えていた。


 こうして私は、晴れて『第一王子の婚約者』の地位を手に入れてしまったのだった。





****


 家に帰った私は、自分の部屋で猛省していた。


 幼い色香に惑わされて、当初の目的をすっかり忘れていた。


 私は! 婚約しちゃいけなかったのに!


 ――いえ、まだよ! まだ諦めるのは早い! 悪事に手を染めなければ大丈夫なはず!


 でも、アルベルト殿下はヒロインに奪われちゃう運命なのかなぁ。そう思うと、胸が軋むほど痛んだ。


 別れ際に手の甲に唇を落とされ、あの時から自分がおかしくなっていた。


 死にたくないけど、アルベルト殿下を譲り渡したくもない!


 ヒロインに負けない女子力! そう女子力よ!


 ただの公爵令嬢じゃダメ! 隙を見せない鉄壁の女子力でヒロインを跳ね返さなければ!


 その日から私は、自分磨きにさらに力を入れていった。



 月に一回開かれる殿下との定例お茶会。その都度私は新しいドレスを新調し、アクセサリーも揃えていった。


 殿下がそれに気づいて褒めて下さるたびに舞い上がり、次はさらに力を入れて着飾っていく。


 殿下がくださる花束に大喜びし、その色が私の瞳の色に合わせていると知ってさらに感激していた。


 お返しに刺繍を施したハンカチや、殿下の赤い瞳に合わせたブローチなどをプレゼントした。


 しかしいくら裕福な公爵家とは言え、こんなことをしていては悪い噂が立ち始める。


 十歳になる頃には、私はすっかり『浪費癖のある公爵令嬢』として有名になっていた。



 ある夜、お父様が言いづらそうに私に告げる。


「なぁロザベル、もう少し質素に暮らせないか」


 私はきょとんとお父様を見て応える。


「どうなさったの? そんなことを仰るなんて」


「このままお前の浪費が続くのは良くない。陛下や王妃殿下の耳にも、お前の噂が届いている。

 お前の願いならなんでも聞き届けたいが、このままではお前のイメージが悪くなる一方だろう」


 む、それは無視できないぞ?


 このままじゃアルベルト殿下の心証も悪くなるかも。


 でも手を抜いたらアルベルト殿下の御心が離れるかもしれない。そちらも無視できなかった。


 ――そうだ!


「お父様、私が新しい魔法薬を作りますわ。

 その収益を私のお小遣いとして使えば、文句は言われないのではなくて?」


 お父様は納得したように頷いた。


「いいだろう、やってみなさい。

 自分で稼いだ資金を使う分には、誰も文句を言うことはないだろう」


 親のお金を浪費するから白い目で見られるのだ!


 自分で稼いだお金を自分で使う! これぞジャスティス!


 そして私には勝機が見えていた。男性諸氏ならいつかは悩まされる、『アレ』の治療薬だ。


 かくして私が『古代魔法文明の禁呪』を使って開発した『育毛剤』は見事完成し、お父様を通じて国内外に広く流通していった。


 他にも元気を前借りする魔法薬や、美白効果のある魔法薬など、多数の人気ラインナップを作り、金貨の山を築き上げていった。


 いつしか私は『王国随一の錬金術師』として、名が知れ渡っていた。





****


 十五歳になり貴族学院に入学すると、私の王妃教育も始まった。


 公爵令嬢としての社交場への参加に学校の勉強、さらに加えて王妃教育、とどめとばかりに展開していた事業のための魔法薬生成など、私は目が回るほどの忙しさだった。


 アルベルト殿下に会う時間も確保できなくなり、二人きりの時間は数か月に一回のお茶会だけ。あとは王宮の廊下でたまにすれ違うくらいになっていた。


 それでもすれ違うたびに微笑みを交わすだけで、私の疲れは癒され、胸が満たされた。



 そんな日々の中で『季節外れの編入生が居た』という話を伝え聞いた。


 ――はっ! 忙しさですっかり忘れていたけど、ヒロインが丁度そんな設定じゃなかったっけ?!


 生徒たちが開くお茶会に参加した時に、それとなく編入生の情報を収集する。


 ストロベリーブロンドの小動物系女子――間違いない、ヒロインだ。


 とてもレアな光魔法の使い手として、男爵令嬢ながらに貴族学院へ入学が許されたという。


 私はその場の友人たちに『彼女の動向を見張って欲しい』とお願いし、自分でも対策を考えることにした。



 たまたま空き時間が重なったアルベルト殿下と、学院の植物園にあるガゼボでゆったりとした時間を楽しむ。


 滅多に会話をできなくなった殿下との楽しい時間の中、それは起こった。


「あれー? すいませーん、ここはどこでしょうかー?」


 看板声優ボイス! ――振り向くと、そこにはストロベリーブロンドの小動物系女子。ヒロインだ!


 ヒロインはつかつかとこちらに近寄り、私を無視してアルベルト殿下に話しかける。


「あの、迷っちゃったんですけど、道を教えてもらえますか?」


 アルベルト殿下がニヤリと微笑んで応える。


「いいだろう。俺が案内する――ロザベル、少し待っていてくれ」


 立ち上がったアルベルト殿下の腕に、ヒロインの腕が絡みつく。


 殿下はそれを気にもせずに歩きながら、彼女と言葉を交わしていく。


 ヒロインの顔には媚びるような笑顔が張り付いていた。


 ……これは、『王子との初邂逅イベント』!


 そう、順調にフラグを立てていって、殿下を狙おうって腹な訳ね。


 ってことは他の攻略キャラクターのフラグも粗方立ってるはず。


 これは拙い。破滅ルートまっしぐらな気がしてきた。


 悪事なんてなにもしてないけど、悪い予感だけが胸をよぎる。


 彼女を案内し終わった殿下がガゼボに戻ってきたので、おずおずと彼女のことを尋ねてみる。


「今のは見ない方でしたけど、どなただったのでしょうか」


 殿下が笑顔で応えてくれる。


「編入生のアンネリーゼだよ。ホーエンローエ男爵家の令嬢だ。

 こんなわかりやすい場所で道に迷うなど、余程方向音痴なのだろうな」


 殿下! 気づいて! 明らかに彼女はあなたに会うためにここに来てたから!


 言いたい言葉をぐっと飲み込み、私は笑顔で受け答えをする。


「でもマナーのなっていない方でしたわね。殿下に直接触れるだなんて」


「元は平民の出自らしいからな。貴族の作法がわからなくとも、しかたあるまい。

 ――そろそろ時間だ、俺はこれで失礼する」


 笑顔で去り行くアルベルト殿下を見つめ、私は不安で心が押し潰されそうだった。





****


 お茶会の席で聞かされるヒロインの動向は、驚くべきものだった。


 まさかの八股、攻略キャラクター制覇のトゥルーエンド狙い?!


 殿下以外とはすでに親密な関係にあるらしく、物陰で口づけを交わす姿が目撃されているという。


 ――男ならだれでもいいんか! あの色ボケ女!


 おっとはしない、思わず心が前世の言葉を。


 だけど悪役令嬢のはずの私は勉強と事業で手が離せない。


 ヒロインに悪さをする余裕なんて、少しもありはしない。


 そんな時間があれば、少しでも多く殿下にお会いするし。


 これなら破滅ルートは大丈夫だろうと、その時はそう思っていた。



 やがて、学院内で変な噂が流れていると伝え聞いた。


 『私がヒロインに嫌がらせをしている』という、根も葉もないものだ。


 まるでゲームを再現したかのようなそれらの噂は、私の心を不安に陥れた。


 これがシナリオの強制力って奴?! 


 ヒロインは殿下にも執拗にアプローチを仕掛けているという。


 どうにかしたくて、私はお茶会で友人たちに『彼女に注意を促して欲しい』とだけお願いした。


 時折会う殿下にも『彼女には気を付けて』とだけ伝えた。


 殿下は『俺を信用できないのか?』と笑って応えてくれた。





****


 やがて月日は流れ、卒業夜会当日。


 衆人環視の中で、殿下の横には私ではなく、ヒロインが立っていた。


 ヒロインが朗々と私の悪事を口にしていく。


 やれ『池に突き落とされた」だの、『階段から突き落とされかけた』だの、『教科書やノートがボロボロにされた』だの、そんな悪事のオンパレードだった。


 ヒロインの周囲には、私に敵意を向ける八人の有力貴族子息たち。


 アルベルト殿下も、厳しい目で私を見つめていた。


「今アンネリーゼが言ったことは事実か?」


 私は必死になって応える。


「そんなことしておりません! 信じてください!」


 今度はヒロインがつぶらな瞳に涙をためて訴える。


「私に『これ以上殿下につきまとうな』って、何度も脅迫してきたんです! 本当です!」


 そんなこと言われても、やってないものはやってない。


 身に覚えのないことでも、断罪されないといけないの?


 このイベントで私が断罪されても、処刑まではされないだろう。


 だけど殿下と最後のフラグが立って、殿下はヒロインに奪われてしまう――


 やけになった私は、思わず叫んだ。


「そんな! やるわけがないじゃない!

 どうせ警告するなら、このぐらいやるわよ! ――≪暗闇の戒め≫!」


 私の放った禁呪が黒霧を生み出し、ヒロインの身体にまとわりついて自由を奪う。


 そのまま私は「出てきなさい闇の眷属! ≪煉獄のうろ≫!」と叫ぶ。


 ヒロインの背後の空間に煉獄に繋がる穴が開いて、その中から魔犬ケルベロスが飛び出した。


 ケルベロスが三つの首でヒロインの両肩と首筋に噛みつくと、ヒロインの絶叫が大ホールに木霊する。


「その牙は魂に突き刺さり生命力を吸うわ。

 それ以上寿命を失いたくなかったら、殿下にまとわりつくのは止めることね」


 ヒロインは痛みでこちらの言葉を聞いていなかったらしく、叫び声を上げ続けるだけだ。


 仕方なくケルベロスに命令し、ヒロインを解放してあげた。


 その場にしゃがみ込み、肩で息をするヒロインに再び告げる。


「アンネリーゼ、良く聞いて? 警告ってのはこうやるものなの。

 あなたが告白した様な子供のお遊びなんて、私がやるわけないでしょう?

 理解したなら、もう殿下には近付かないで頂戴」


 会場の空気が、水を打ったように静まり返っていた。


 ――あ、もしかしてやり過ぎちゃった?!


 ハッと気づいて周囲を見回す。


 生徒たちは私と目を合わせないよう、スッと視線を外していく。


 恐る恐るアルベルト殿下を上目遣いに見上げると、殿下はいつもの尊大な笑顔で私を見つめていた。


「そう、それでこそロザベルだ。

 お前が小悪党のような真似をしてると聞いて失望しかけたが、やはりお前は器の大きい女だったな」


「……殿下は、私が恐ろしくないのですか?」


 アルベルト殿下がニヤリと不敵に微笑んで告げる。


「お前程度の女を御しきれず、何が王か。

 お前こそが俺の妃に相応しい」


「――殿下!」


 思わずその胸に駆け寄り、飛び込んでいった。


 私を抱き止めた殿下が、周囲に告げる。


「このような茶番でロザベルの心を傷つけた報い、きっちり受けてもらう。

 その恥知らずの男爵令嬢を摘まみだせ!」


 殿下の側近たちが、ぐったりとしたヒロインの脇を抱え上げ、無理やり歩かせていった。


 ……でもこのイベントが発生したってことは、殿下の心はヒロインに傾いていたんじゃ?


 私はおそるおそる殿下に尋ねる。


「殿下は、あの子に篭絡されなかったのですか?」


「俺に真に恋する女の目は、八歳の時に見ている。

 ただの色狂いの媚びへつらいなどに、俺は惑わされんよ。

 ――そこの男たちは、違ったようだがな」


 殿下が八人の貴族子息たちに、失望の眼差しを向けた。


 彼らは蒼白な顔でバツが悪そうに顔を背けていた。


 アルベルト殿下が声を上げて告げる。


「ロザベルは我が妻、そしてゆくゆくは王妃となる者だ!

 彼女を害する者を、俺は許さん!」


 それだけ告げると、殿下は私の肩を抱いて夜会会場を後にした。





 やがて、モントマルク王国に新しい王が即位した。


 武勇に優れた賢王と称えられた彼の横には、常に彼を支える妃が居たという。


 王妃が作り出した魔法薬は国民の生活を豊かにし、民衆も国王と王妃を歓迎した。

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