この作品を読んで、随分前に某通販サイトに問い合わせをした時の事を思い出しました。
オペレーターは女性で中華系の国籍の方らしく、その文化圏にあるようなお名前を名乗っておりました。
内心、無意識に身構えました。
外国籍の方、というのもありますし、問い合わせした商品が、割と人を選ぶような商品だったこともあります。
しかしいざ応対してもらったところ、日本語ネイティブである自分からすれば多少違和感はあるものの、オペレーターを任せられているだけあって日本語はぺらぺらと言って差し支えないほどの会話能力、そして商品内容に怯むようなこともなく、受け答えはスムーズかつ物腰低いと、対応力の高さが感じられました。
だからでしょうか、こちらの受け答えも終始穏やかで、お互いが相手を気遣って丸い言葉が並ぶやり取りとなったことを覚えています。
無意識ではあるものの咄嗟に身構えてしまったことや、その後の相手の誠意ある対応など、意図せずこの作品と色々と重なる部分を感じられてしまい……このようなやり取りでも、相手に気持ちは伝わり、そこから生まれるものもあるのだなぁとしみじみ感じ入ってしまいました。
色々と考えさせられるショート作品でした。