想いを伝えたい
華ノ月
私は発達障害者
私は生れつき、発達障害を患って生まれました。
それ故に若い頃はその障害が分からなかったので、いろいろと辛いことがありました。
いじめも受けましたし、迫害も受けました。
「お前なんか人間じゃない!」と、言われたこともあります。
大人になってからは、私の性格上ですが、優しすぎるせいでよく人に利用されることも多々ありました。
ですが、今となってはそれがいい経験になっていると思います。
***
私はついこの間まで障がい者福祉施設A型事業所で職業指導員として働いていました。
しかし、入ってどれくらいからでしょうか?上司の方に「利用者(障がい者)に寄り添うのは違うから!駄目だから!」と言われてしまい、私は大きなショックを受けました。
それでも、私は仕事で利用者さんに寄り添う仕方の仕事しかできなかったので、それが反感を買ってしまったかもしれませんね……。
それからは上司と色々あって、仕事がハードだったこともあり、私は身体を壊してしまい、私は仕事を辞めることになりました。
その後は家の事をしたり趣味の小説を書いたりして、しばらくゆっくりと時間を過ごしながら、心と体の傷を癒していました。
そして、だいぶ状態も良くなり、仕事をしたいと思うようになりました。
ただ、今度は障がい者福祉施設でも利用者の方に寄り添える場所で仕事をしたいと考えています。
ただでさえ、今までの仕事でもそのような場所でボロボロになったので、人によっては「なぜまた同じような仕事をするんだ?」と、思うかもしれません。
ですが、私は自分自身が障害ゆえにいろいろと経験をしてきたので、今苦しんでいる人たちに寄り添って励ましていきたいという気持ちがどうしても拭えなかったのです。
発達障害でも、精神障害でも、自分自身が経験してきたからこそ、分かる事があります。
経験してきたからこそ、伝えられることがあります。
私自身も状態が悪い時は暗闇でした。
「私は何のために生きているのだろう?」
「私はもうずっとこのままなのだろうか?」
私は過去をそんな苦しみの中で過ごししてきました。
だからこそ、伝えたいと感じたかもしれませんね。
「大丈夫だよ!」
「諦めないで!」
「一人じゃないよ!」
「頑張ればいつか優しい光は見えるよ!」
出来ることなら、私は今苦しんでいる人に寄り添って一人一人にそう声を掛けたいです。
だからこそ、もう一度、その仕事をしたいと強く思いました。
私自身も諦めたくないです。
少しでも沢山の人たちに優しい光が見えることを……。
(完)
想いを伝えたい 華ノ月 @hananotuki
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