第6話 友人と私

新作珈琲の香りは芳醇で香ばしい

蒸気と共に店内に香る。

二つのメッセージ付きお手拭きを見てみると

何やら内容が違うみたいだ

一つは感謝一つは感情が載っている

私には感謝彼には感情、感謝というよりも

恋心のようである。

お手拭き二枚で齢十七の恋は満開の中嵐が過ぎ去った。

彼は将来有望で私は将来絶望で

日銭暮らしの私には彼程の財も無ければ才も無し、だから初恋人ですら彼の虜になった

色気も度胸も何も無いあるの優秀な彼

そう彼が友人である。

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友人と私 @eizanageha

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