第5話 新作珈琲と二つのお手拭き

西洋林檎焼きの味は貧民の口に合わない

私の様な堕落した人間かわからない者にですら

もう一度頬張りたいと思う程に美味。

彼が私に新作コーヒーを呑んでみないか?と薦めできたので雨の日に遠出する気で会計に行き

先程の赤エプロンの女大生に声掛け注文をし

彼と二人でくだらない話をしながら

冬季新作コーヒーを待つ。

コーヒーが運ばれてきた、盆の上には

コーヒーとお手拭きがあり

お手拭きには私達二人に対し一枚ずつ

彼女からのメッセージが書かれていた。

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