第4話 女大生とアップルパイ
笑った彼女の笑顔は余りに耽美、
笑わなくても甘美で私は恋に落ちた。
赤エプロンの彼女が彼に声をかける
どうやら知り合いの様、それもそうだろう
毎日彼はこのコーヒー屋に来て勉学に励んでいるし同じ注文を繰り返せば誰だって相手の事を覚える。
赤エプロンの彼女のが彼に冬の新作コーヒーを薦めた、その光景を見て私は少し嫉妬する
私は赤エプロンの彼女に気があるからだ
彼では無く私に薦めてくれれば良いのに
羅生門の老婆の様に醜い心に支配される。
心を落ち着かせるが為だけに、
もう冬だというのに私は西洋林檎焼きを無口に頬張る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます