第四章 死苦救済
一 死を畏るるなかれ
死を
いくら奇跡に縋ろうとて、救いの手が其方へと届くかどうかは運次第。
世は、無情也。
生は決して平等ではない。
それ、もう一度
だが、畏れる事は無い。
死後、
楔が絶たれぬ魂は、決して黄泉の道を歩けない。
だが、案ずる事は無い。楔を断ち切らせないと言うのであれば、それを利用すれば良い。
楔を切り離せなくなるというならば、肉体に留まる事も可能だと考えるんだ。肉体へと戻る糸口を死後も携えたままであったなら――肉体へと戻る事も可能だと思わないか?
それでだ、
さて、肉体を燃やされては意味が無いから、今のうちにこのような場所を抜け出そう。なになに、私のことは気にする事は無い。私は其方の行末を見届けたいだけなのだよ。
さあ、行こうか。
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