ブックタワーを攻略せよ!
船越麻央
ジャパニーズニンジャの挑戦
「これがブックタワーか」
俺は目の前にそびえる全面ガラス張りの超高層ビルを見上げた。この国の不動産王ブック氏の所有する五十八階建てのビルだ。
ブックタワーと呼ばれるこの超高層ビル。超一流企業がテナントとして入り、多くの著名人が居住している。最上階はブック氏一家が住んでいるはずだ。
『ブックタワーを攻略せよ!』
今回、俺に与えられたミッションである。こう見えても俺は天下のジャパニーズニンジャの末裔なのだ。その俺にボスからコマンドがきた。よりによってブックタワーをよじ登れという無茶振りである。
しかし命令は絶対なのだ。ニンジャの掟である。掟破りは許されない。理不尽だろうが何だろうが関係ない。ミッションの理由など知らないが実行するのみだ。
「さてと」
準備体操を終えた俺は”仕事”にとりかかった。白昼堂々ブックタワーをよじ登る。手足に装着した特殊吸盤の具合もいいようだ。そのうちに通行人が騒ぎ出し警察がやって来るだろう。そんなことは百も承知だ。
さあジャパニーズニンジャの意地の見せ所だ。全世界にアピールしてやるさ。目標は最上階のブック氏の居住区!
俺のチャレンジが始まった!
了
ブックタワーを攻略せよ! 船越麻央 @funakoshimao
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます