リビルドオブパルクール-リアルパルクールランカーVSパルクールVTuber-【予告編】

アーカーシャチャンネル

予告編(30秒CMを想定)

 今から数年後、もしくは令和10年。日本は、様々な犯罪から自国を守るために様々な手段を講じてきた。


 その中のひとつに、高度型ジャミングと言うのがある。実は、これと似たような仕組みが外部に漏れたこともあった。


 それこそが、忍者構文事件で出現したARチャフグレネードだったという。


 さすがに時の政府も、これには驚かされる結果だったようだが。



 ……まさかとも言える男性ナレーションだが、この時の画面は黒バックだった。


 一体、何が始まるというのか?


 ちなみに、この男性ナレーションはメタなことを言うと対電忍で秋葉原本部長を担当した男性俳優である。


 オリジナルキャストと言う意味での客演かどうかは不明だが、どういうことだろうか?



【予告編】


 次の瞬間、黒バックに白文字で中央に現れたのは、まさかのテロップだったのである。



 黒バックの次に出てきた場面、それは何と東京駅だった。


 しかし、その光景は別の意味でも異質と言う光景である。よく見れば、その違いははっきりと分かるだろう。


 人間に混じって、一部にVTuber、もしくはデジタルアバターが混ざっているようなものだったのだ。


 忍者構文の事件でも、現実世界に姿を見せたVTuberと言う事例はあるし、創作にまで広げれば物語世界の住人が現実世界に姿を現した作品だってあるだろう。



 次の場面は、対電忍などでも舞台となった草加市。しかも、草加駅のデパート近辺。


 そこには、周囲を見回すソシャゲのファンタジーでよく見るような衣装の女性がいた。青髪のポニーテールは分かるが……。


「全ては、ここから始まる」


 次の瞬間、彼女は歩道ではなく、道路にまで足を踏み入れる。本日はARパルクールが実施されているので、道路は車両通行止めだった。


 とはいっても、プレイヤーでもないような彼女が足を踏み入れていい理由にはならない。


「そう、全てはここから」


 次の瞬間、彼女は唐突に駅とは反対側の一直線の道路を走り始める。しかも、足は道路にギリギリだが接していない。


 この段階で、この光景を異様だと認識した人物もいた。そう、彼女はVTuberだったのである。


 よく見れば、若干のノイズが走ったような外見だったので、そこから察することは可能だったかもしれないが。



『緊急指令! 日本から闇バイト勢力を一掃せよ!』


 この声は、先ほどの男性ナレーションと同じである。本編中にあるようなセリフにも思えないが、今作の敵が闇バイトであることは分かった。


 世相が反映されたというにはタイムリー過ぎるように思えて、忍者構文事件の以前から闇バイトは問題視されている。


 しかし、それらは匿名性の高いアプリなどを無効化する技術や解析技術が魔法と見間違うようなレベルで発達し、大規模な闇バイト事件は起こらないようになっていた。


 それでも……彼らは闇バイトを一掃しないといけない理由があった。


 この台詞は、ある意味でもテンションが高い。ここは強調する部分なのだろう。


 この台詞が流れているシーンにいたのは、対電忍……忍者構文の時にも姿を見せた女性二人の英雄、ガーディアン……明らかに見覚えがある顔ぶれだ。



『全ては、最新ゲーム機の転売を防ぐため』


 まさかの展開だった。闇バイトが狙っているもの、それは新型ゲーム機だったのである。


 闇バイトとは転売ヤーの事だったのか? おそらく、ここの世界では転売ヤーも闇バイトの一種と紐づけているのかもしれないが。


 そのゲーム機はシルエットなのだが……実在機種ではないだろう。その辺は権利関係の事情があるかもしれない。



 その後も道路を走るランナーたちが描写されているのがよくわかる。どうやら、今回はバトルメインではなくパルクールメインの様だ。


 対電忍が色々な意味でもメタフィクション、それもコンテンツ的な意味でも難しいテーマを扱っていたが、今回はまさかの闇バイトである。


 一体、そこから何を描こうというのだろうか?



【リビルドオブパルクール-リアルパルクールランカーVSパルクールVTuber-】


 しばらくして、作品タイトルロゴが表示された。タイトル読み上げを行ったのは、レインボーローズと月坂つきさかハルカの二人。


 それらしき女性は先ほども映っていたような気配はするが……彼女たちが主役、と言うかは不明だろう。


 黒バックにタイトルロゴだ。先ほどのゲーム機が出てきたシーンは何だったのか、と疑問に持つ人はいるだろうが。



「この世界の闇バイト勢力は、これで一掃してあげるよ」


 男性声のように見えるが、ラストシーンでは明らかにパワードスーツを装着し、性別が分からないような人物が秋葉原の歩行者天国に立っている。


 声をかけるようなギャラリーがいないのは、おそらくはそういうイベントと言う意味でスルーしている可能性が高いのだが。


 この人物がいう【これ】とは、もしかするとパルクールガジェットの事なのだろうか?


 全ては謎に包まれたまま、映像は残り数秒となる。


【近日、最新情報公開】


 最後の黒バックに白文字……これは、何を示すものなのだろうか?


 アニメ化なのか、実写化なのか、それとも書籍化なのか……全ては謎に包まれている。 


 果たして、この最新情報とは何を示すのか?


 続報を待ちたい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

リビルドオブパルクール-リアルパルクールランカーVSパルクールVTuber-【予告編】 アーカーシャチャンネル @akari-novel

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ