第6話

――エピローグ――


「伯爵様、一体どうしちゃったのかしら?」

「あら、もう元伯爵様でしょ?他の貴族家からの信頼を完全に失って、もう貴族家でもないのだから」

「そうだったわね…。にしても、どうして急にそんなことになったのかしら?」

「決まってるじゃない…。ほら、3人妹がいたでしょ?彼女たちが伯爵の権力を狙って内戦を始めちゃったのよ。それで彼が気づいた時にはもう、取り返しのつかない状況になっていたってわけ」

「まぁ…。それで元婚約者の女性も彼のもとに帰ってこなかったのね。見る目があるのねぇ…」


今日もまた、伯爵家のあった場所を横切った人々が雑談に花を咲かせる。

ついこの間までそこにあった、フリーゲン伯爵の姿を脳裏に思い浮かべながら…。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

妹の方が大事な旦那様。なら妹と婚約すれば?? 大舟 @Daisen0926

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ