最終話 同棲生活
「おかえり悠斗」
「ただいま遥」
僕はあれから遥と同棲生活をしながら、遥の通う美術大学の近くにある大学を通学している。夏休みの間に色々としたみたいだ。突貫工事過ぎる。
そしてバイトも改めて始めた。コンビニ店の店員だ。店長曰く、学生、特に女子高生からの受けが良く、繁盛してるので給料を上げるから早々に辞めないで欲しいとの事。理由が複雑だな・・・大学を卒業までは働こうかな。和真に使ってもらったお金を返したいし。
前のバイト先は和真が無理やりどうにかしたみたいだ。部下を派遣させて穴埋めをしたとの事。
帰ってきて早々、遥は僕に抱き着いてきた。汗をかいてるし、今の僕は汗臭いだろうから離れてほしいと恥ずかしい気持ちになる。
「あ、えっと、遥。汗臭いだろうから―――」
「嫌です。匂い嗅ぎたいから断ります」
僕の言葉を遮り、汗臭い僕の匂いを嗅ぎたいと遥はクンクンさせている。
遠慮が無くなりすぎだと思う。
「バイトお疲れ様。ご飯できてますよ」
満足したであろう遥は笑顔でご飯が出来てることを伝えてきた。僕の帰ってくる時間を見計らって作ったであろう湯気が立ってるニラレバ炒めに、ほうれん草にトマトと言ったドレッシングのかかったサラダに山芋のとろろご飯だ。
「ありがとう。いただきます」
料理を作ってくれた遥に代わって僕が皿などを洗って、片づけを済ませる。お風呂も済ませ、今は二人してゆっくりくつろいでいる。
「悠斗、明日もバイトで良いんですよね」
「うん。明日はバイトだよ」
明日もバイトがある事を告げたら、唐突に遥がベッドに座っていた僕を押し倒してきた。目を細めながら息を荒くしてる様子から興奮しているのが分かる。
「ふふ、悠斗。ご飯の内容から、何をするのか分かってますよね」
もう我慢できないとばかりに遥自ら恥ずかしげも無く衣類を脱ぎだし、僕のズボンを下ろし始めた。
「は、遥。・・・」
「私は欲張りですから、美術も極めたいしアナタのだけが欲しいのです」
勘違いさせたくないからか、わざわざだけと強調し、舌なめずりしながら遥が僕にまたがる。この様子からして、たぶん遥は今日寝かすつもりないんだろうな・・・ってしみじみと感じる。明日の僕に任せよう。
うん。肉欲に溺れそうだけど、遥となら大丈夫だ。
信じて送り出した彼女から動画が送られてきた のんびりした緑 @okirakuyomu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます