第9話
作りかけのチャペルを眩しそうに見上げていた。
あの時恵冬は確かに未来を見てた。
伊智華との未来を確かにに見ていたんだーーー!
回想に浸っていた瀬大は、もう随分短くなってしまった煙草を地面に捨てた。
伊智華たちがいる辺りの病室の窓を見上げる。
まだ2人は空を眺めているだろうか。
「ーーー!!」
瀬大は泣き崩れた。
あぁ、誰かあの2人を救ってくれ。
神様、いるのなら…もう許してくれよ。
あの2人を、解放してやってくれよ。
声を殺して涙を流す瀬大に、どこからかーーー鐘の音が聞こえた。
【END】
The bell of love byジゼル【完】 星 @sei-goldwolf17
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます